大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

「何も成長していない」と自分を責めたくなるときは。

「何も成長していない」と自分を責めたくなるとき。

そうしたときは、「変化や成長が、必ずある」という前提で、自分を見てみることをおすすめします。

1.人の成長は、螺旋階段を上るように

昨日の記事では、人の成長は螺旋階段を上るように、というテーマでお伝えしました。

パートナーシップもまた、人の成長と同じように、螺旋階段を上るように成長していくもの。 - 大嵜直人のブログ

よく、人の成長は螺旋階段を上るようなもの、と例えられます。

まず「階段」というのがポイントで、一直線には成長しないんですよね。

これ、スポーツや楽器といった、身体を使った訓練をされたことがある方は、思い当たる節があるのではないでしょうか。

毎日練習していたとしても、それに応じて「ちょっとずつ」うまくなるというわけでもないんですよね。

もちろん、始めたばかりのころは、そうしたこともあるかもしれません。

ただ、続けていくと、踊り場というか、停滞したような期間が訪れます。

練習しているのに、なんかうまくならない、というか。

それでも続けていくと、ある日、気づくんです。

「あれ、なんかしらんけど、できるようになってる」

といった感じです。

それは、まるで階段を一段上ったかのような、そんな感覚です。

それが自覚できるときもあれば、気づかないうちに階段を上っていた、ということもあるのでしょう。

人の成長は、直線状ではなく、階段状なんですよね。

さて、もう一つのポイントは、「螺旋」状であることです。

くるくると回りながら、上っていく螺旋階段。

一回りすると、同じ場所に戻ってきますが、そこで見える景色は同じではありません。

与えられる課題もまた、それまでとは異なるものなのでしょう。

「人の成長は、螺旋階段を上るようなもの」というのは、そうしたイメージを表しています。

2.自分が成長していないと感じるときは

ときに、「自分は全然成長していないな」と感じることがあるかと思います。

多くの場合、それは自己否定をともなうものだったりしますよね。

「何も成長していないから、よくない」といった感じで。

今日は、そのように自分を否定したくなってしまうとき、ちょっと考えてみたい視点をご紹介してみたいと思います。

この視点というのは、他の場面でも応用が利くものだったりします。

先ほど「螺旋階段」のたとえがありましたが、変わっていないように見えているだけで、実は自分の気づかない部分で変わっているところがあるものです。

「螺旋階段」も、平面から見れば、一周上っても同じ位置に戻ってきます。

しかし、高さで見れば、もとと同じではないんですよね。

「何も成長していない」と感じるのは錯覚で、何がしか変わっている部分があるんですよね。

だから、自分を責めるよりも、自分が変わったところ、成長したところはないか?と探す方が、大切な視点と言えます。

3.ポイントは、「ある」という前提で探す

ただ難しいのは、なかなか自分の変化って、自分では分かりづらい、ということです。

まあ、24時間365日、一緒にいるのが自分自身ですから、自分の変化は気づきづらいんですよね。

たまに会う人ほど、「あれ、なんか痩せた?」とか、すぐに気づくんですが笑

なので、自分の変化や成長を探すとき、とても大切な前提があるんです。

それが、「ある」という前提で探す、という視点です。

「『ある』か『ない』か分からないけれど、探す」のでは、ないんです。

「それは必ず『ある』ものとして、探す」んです。

たとえるなら、「この砂場のなかに、必ず宝石が埋まっている」と聞いたら、必死に探すじゃないですか笑

それと同じようなものです。

変化や成長って、必ずあるんですよね。

それを、自分が見つけてあげるだけ。

ただ、そのためには「ある」という前提をもって、探すことが大切になります。

これ、変化や成長に限らず、自分の価値や才能、魅力といったものを見るときも、とても大切な視点になります。

「あるかなぁ、ないかなぁ…」と思って探すのではなく、「かならず、ある」という前提で探す。

そうすると、「何も成長していない」とか、「自分には何の魅力も無い」といった方向には、いかないわけです。

自分の成長や変化を見るとき、それが「必ずある」という前提を持つ。

シンプルですが、とても大切な考え方です。

今日は、「何も成長していない」と自分を責めたくなるときは、というテーマでお伝えしました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

〇大嵜直人のカウンセリングの詳細・お申込みはこちらからどうぞ。

※ただいま8月度の個人カウンセリングを募集中となります。

〇カウンセリングのご感想のまとめはこちら。