ここのところ、ずいぶんと秋めいてきました。
ようやく日中、心地のよい陽気の風に吹かれることが、多くなってきたように感じます。
何より、この時期の空気は澄んでいて、息をするだけで満たされるものがあります。
お出かけもしやすくなったなと思うと、秋雨に振られたりもしますけれども笑
それでも、一年のなかで、過ごしやすい季節になってきたように思います。
時候も気づけば、「寒露」もなかば。
だんだんと夜が長くなり、冷たい露が降りたり、朝晩の冷え込みが感じられるようになるころ。
空気が澄むので、月が綺麗に見えるころでもあります。
そういえば、昨日は新月でしたね。
歩いていると、秋の花が目に留まるようにもなりました。
その澄んだ色と、どこかにはかなさを感じさせる、コスモスの花。
その情感は、秋に感じるそれとよく似ている気がします。
秋は、どこか終わりの景色に近づくような情感を呼び起こすようです。
終わりがいけないというわけでもなく。
また新しい季節へのさきがけのような。
秋になると、そんなことを感じるのです。
あなたの周りには、秋らしい花は咲いていますでしょうか。
その花が見せてくれる情感を、ゆっくりと味わってみるのもまた、自分を愛でることの一部のように感じます。
鼻腔を抜けていく、秋の空気。
深まりゆく秋を、楽しみたいものです。