大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

その澄んだ色に、はかなさを感じさせるコスモスを眺めながら。

ここのところ、ずいぶんと秋めいてきました。

ようやく日中、心地のよい陽気の風に吹かれることが、多くなってきたように感じます。

何より、この時期の空気は澄んでいて、息をするだけで満たされるものがあります。

お出かけもしやすくなったなと思うと、秋雨に振られたりもしますけれども笑

それでも、一年のなかで、過ごしやすい季節になってきたように思います。

時候も気づけば、「寒露」もなかば。

だんだんと夜が長くなり、冷たい露が降りたり、朝晩の冷え込みが感じられるようになるころ。

空気が澄むので、月が綺麗に見えるころでもあります。

そういえば、昨日は新月でしたね。

歩いていると、秋の花が目に留まるようにもなりました。

その澄んだ色と、どこかにはかなさを感じさせる、コスモスの花。

その情感は、秋に感じるそれとよく似ている気がします。

秋は、どこか終わりの景色に近づくような情感を呼び起こすようです。

終わりがいけないというわけでもなく。

また新しい季節へのさきがけのような。

秋になると、そんなことを感じるのです。

あなたの周りには、秋らしい花は咲いていますでしょうか。

その花が見せてくれる情感を、ゆっくりと味わってみるのもまた、自分を愛でることの一部のように感じます。

鼻腔を抜けていく、秋の空気。

深まりゆく秋を、楽しみたいものです。