ここ数日、気温が少し下がりまして、久々に暖房をつけたりしておりました。
暖房器具を仕舞おうと思うと、少し冷えたりするのは、この時期の「あるある」かもしれません。
こうも寒暖の差があると、着るものを選ぶのにも一苦労ですよね。
寝具も、春夏のものを出そうか、迷ってしまうものです。
とはいえ、少し気温は下がったものの、今朝の空気はどこか新緑、薫風の季節を感じさせてくれました。
ほんとうに、季節のめぐりは、早いものです。
桜の花は、もう名残のころになり。
この花びらが散ったあとの、紅い芯の部分が残るのが、命を燃やし尽くした証のような、そんな感じがします。
そんな季節のめぐりは、目に映る色からも感じられるようです。
春は「パステルカラー」や「桜」のイメージがあるように、輪郭のぼんやりとした淡い色をよく見かけます。
見上げる空もまた「春霞」の言葉があるように、どこかぼんやりとした感じを受けます。
それが、清明を過ぎたあたりから、そのぼんやりとした感じが、どこかにいってしまうのです。
空の青が、日ごとに澄んで。
そして、その色は濃くなりはじめ。
木々の緑は、あっという間にその力強さを増していきます。
花が咲くことも生命の輝きなのですが、新しい緑を茂らせることもまた、命の営みの大切な一部のようです。
そして、青色の花も、目に留まりはじめます。
アヤメでしょうか。
この、青色が見られるようになると、初夏、そして梅雨の時期に進んでいくんだなと感じさせてくれます。
ついこの間、新年度、新学期が始まったと思ったのに。
日ごとに濃くなっていく青色が、初夏を運んでくるようで。
この時期を指し示すような、その青色。
その青さを、愛でていたいと思うのです。