大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

あなたの今日もまた、サンタクロースの袋の中身をつくっているから。

さて、今日はクリスマスですね。

クリスマスといえば、サンタクロースからのプレゼント。

私自身には、有馬記念でお馬のサンタさんがやってくる予定でしたが、残念ながら今年は忙しかったみたいで笑、何ももらえませんでした…泣

しかし、武豊騎手の笑顔での「メリークリスマス!」が見られたので、すべて良しとします笑

ほんと、いつになっても、千両役者ですよねぇ…

 

私がもらったサンタさんのプレゼントで思い出深いのは、ガンダムのプラモデルでしょうか。

小学校の高学年のころ、ガンダムのプラモデルにハマっておりましたので、サンタさんに少し大きめのプラモデルをプレゼントしてもらいました。

冬休みに入った解放感とともに、ワクワクしてクリスマスの日を迎えたのを覚えています。

夜明け前から起き出してプレゼントを開封し、夢中になって早朝からプラモデルを組んでいたのを思い出します。

朝ごはんを食べる時間も惜しく、黙々とプラモデルを組んでいた時間。

子どもが組むようなプラモデルですから、午前中には組み上がったのですが、完成した時の達成感と、祭りのあとのような、終わってしまった寂しさと。

それらが同居する感覚を、よく覚えています。

 

そんな私も、年がめぐって、サンタ稼業をさせていただくようになりました。

子どもたちは、ガンプラを夢中で組み立てていた当時の私と、同じくらいの年齢になったでしょうか。

当時の私の父や母も、同じような目線で私を見ていたのでしょうか。

年月を重ねることは、実に味わい深いものです。

「サンタクロースは、実は…」という話題が、時おり子どもたちから出おてり、九分九厘気づいてはいるのでしょうが、まあ言わぬが華なのでしょう。

 

時が流れ、季節がめぐり。

プレゼントをする人は、現れては消えていくでしょう。

それは、サンタさんのモデルになった聖人もそうでしょうし、私の親もそうなのでしょうし、誰かに何かを与えようとするたくさんの人がいる。

それは、ある種の順番のようなもので、与える番の人もいれば、受けとる番の人もいる。

けれども、サンタクロースの白いプレゼントが詰まったあの袋の中身をつくる人が、そこにいつもいるように思うのです。

それは、ガンダムのプラモデルを販売した、おもちゃ屋さんの方でしょうか。

いや、そもそもそのプラモデルを設計して生産した、おもちゃメーカーの方でしょうか。

いやいや、そのプラモデルのプラスチック材料を流通させている、材料商社の方でしょうか。

いやいやいや、そこで働く方のご飯をつくっている方でしょうか…

そう考えていくと、あるプレゼントにつながりのない人など、この世にいないようにも思えてきます。

それは、私もそうですし、きっと、あなたもまた、そうなのでしょう。

気づいていても、いなくても。

きっと、あなたの今日が、サンタさんの袋を膨らませてくれています。

 

誰かを笑顔にする、サンタさんの袋。

その袋をぱんぱんにしてくれている、そんなあなたの今日に、祝福を。

あなたの今日に、感謝と祈りを。