2020年エリザベス女王杯。暴君の娘から、淑女へと。ラッキーライラックが、連覇を成し遂げた。
秋のGⅠシーズンもいよいよ佳境に入り、今週から年末までGⅠ・8連戦。 その劈頭は、晩秋の古都を彩る女王決定戦・エリザベス女王杯。 今年は京都競馬場が改修工事となるため、阪神競馬場での開催となり、例年とは違った趣となります。 そんなエリザベス女王杯…
朝、玄関を開けて浴びる空気が、少しずつ張り詰めた冷たい空気になっていく。暦の上では、もうすでに冬。七十二侯では「地始凍、ちはじめてこおる」、地面に霜柱が下りるころ。肌に感じる冷気よりも、足元の変化に目を向けるのが、なんとも粋なものだ。
アーモンドアイが、ジャパンカップ参戦を決めた。すでに出走を表明している牝馬三冠・デアリングタクトと牡馬三冠・コントレイルという無敗の三冠馬2頭と、3頭の三冠馬の激突。待ちきれないこの時間が、ずっと続けばいいのに、と思っている。
「じゃあ『めんどくさい』って感じるから、私も偉大なクリエイターですね」
隣の娘が、暗闇の中でごそごそと寝返りを打っていた。小さなころから寝つきが抜群によかった娘にしては、めずらしい。
祈りと、水と、よみがえりの熊野古道・中辺路を経て、熊野本宮大社にたどり着く。境内の奥からは、和太鼓の音が聞こえていた。人の気配が感じられて、嬉しく思う。