大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

寂しさ、あるいは罪悪感で故人とつながろうとすること。

母の命日に、ふと寂しさと罪悪感を、まだ握りしめている自分に気づく。それがなくなってしまったら。 それがなくなってしまったら、母を、忘れてしまうような気がするから。寂しさと、罪悪感で、故人とつながろうとしているのかもしれない。

近い存在ほど、自分の中にない選択肢を示してくれる。

ときに、近い存在ほど、 自分の中にない選択肢を示してくれる。そのどちらが正しいとか、優れているとか、間違っているとか、そういう話でもない。そこには、ただ、違いがあるだけ。その違いがあることを、認めるだけ。

春が訪れることに、原因などありはしないように。

いつもの通り道、ふとしたピンク色に気づく。いつもと違う、まんまるとした、やわらかな蕾、やさしい色合い。

墓前に捧ぐ。

手桶を返して見上げた空は、先ほどとずいぶんと模様が変わっていた。雲は、あんなにも早く流れるのだな、などと思った。

何も起こっていない。

春が流れ、過ぎ去っていく。そこに、何かが残るとしたら。その春を愛でる、わたし、という自己のようにも思う。

啓蟄、咲き誇るまで。

ときに心配しながらも、季節の流れを見つめ、身をゆだねること。それを、ときに信頼と呼ぶのだろう。

断酒日記【853日目】 ~決めることと、あきらめること。

断酒して853日が経過した。どうも「決める」というより、「あきらめる」という方が、ものごとが決まり、流れていくような気がする。