息子とキャッチボールをしていると、嫉妬を感じたりもします。「自分は、全然父親とキャッチボールしてもらってない。それなのに、こいつはズルい」自分のなかの5歳児が、あばれるわけです。
暖かな春は、少しずつ近づいているようです。いつもの道の樹木にも、小さな赤い実がなっているのを見つけました。
今月は、どうもそういう月のめぐりのようで、ご依頼をいただいた文章の締切が月末に重なっていました。
銀杏並木が目に留まるのは、やはり秋の紅葉シーズンでしょうか。けれども、この季節の銀杏もまた、いいものです。私が通っていた大学のキャンパスにも、銀杏並木がありました。
そんな空き地の、冬の愉しみの一つが、霜柱でした。ことらさに寒い冬の朝、土の地面にいくつもの櫛のような氷の柱が立っている。それを、踏むと、ざく、ざく、と心地よい音がしました。
私が社会人になって、働き始めたとき。ある社会人の先輩と、お酒の席で話していたことを思い出します。働くって、どんなことなんだろう。なんのために、働くのだろう。
色に、春を想う。流れる季節を愛でることは、私たち自身を愛することと、どこか似ているようです。