大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

万物が満ちゆく季節に、不完全さを想うこと。

日差しに、力強さを感じる日が増えてきました。

心地よい季節はあっという間に過ぎていき、もう汗ばむ夏の陽気の感じが、思い出されるようです。

つい先日、「暦の上では、夏」と言っていたような気がするのですが、暦の上でなくとも、もう夏がやってきているようにも感じられます。

もちろん、その前に梅雨という、面倒なものがやってくるのではありますが笑

時候は、「立夏」から「小満」へ。

夏、立てる時候から、天地にあらゆる生命が満ち始めるという、節気へ。

ひと雨ごとに、気温は高くなり、草木の緑も力強さを増していく時候です。

あらゆるものが、満ちる。

お出かけもしやすい、いい時期になりました。

ありとあらゆるものが満ちていく。

そんな、この時期の空を眺めていると、万物の不完全さに心を寄せたくなります。

なぜなんでしょうね。


満ちれば、欠ける。

欠けたら、また満ちる。

夜空の月にたとえるまでもなく、完全なものなど何もないし、移ろいゆく中にしか、真実はないのかもしれません。

いえ、その移ろいこそが、完全さであり、真実なのでしょう。

今日も移ろいゆく季節。

私たちの心もまた、日々移ろいゆくようです。

満ちれば欠け、欠けたと思えば満たされ。

それはまた、誰かとの関係性でもまた、同じようです。

近づいては離れ、離れては近づき。

自分の意志でそうしているようにも見えますが、ただ流されているようにも見えて。

「どちらか」というわけでもなく、そのどちらでもあるのでしょうけれども。

なんだか、今日はどっちつかずな話が、多いですね笑

立夏の終わり、小満のはじまり。

あなたさまの周りでは、どんな満ちゆく景色が見られたでしょうか。

この心地よい季節を迎えられたことに、喜びと祝福を。