日差しに、力強さを感じる日が増えてきました。
心地よい季節はあっという間に過ぎていき、もう汗ばむ夏の陽気の感じが、思い出されるようです。
つい先日、「暦の上では、夏」と言っていたような気がするのですが、暦の上でなくとも、もう夏がやってきているようにも感じられます。
もちろん、その前に梅雨という、面倒なものがやってくるのではありますが笑
時候は、「立夏」から「小満」へ。
夏、立てる時候から、天地にあらゆる生命が満ち始めるという、節気へ。
ひと雨ごとに、気温は高くなり、草木の緑も力強さを増していく時候です。
あらゆるものが、満ちる。
お出かけもしやすい、いい時期になりました。
ありとあらゆるものが満ちていく。
そんな、この時期の空を眺めていると、万物の不完全さに心を寄せたくなります。
なぜなんでしょうね。
満ちれば、欠ける。
欠けたら、また満ちる。
夜空の月にたとえるまでもなく、完全なものなど何もないし、移ろいゆく中にしか、真実はないのかもしれません。
いえ、その移ろいこそが、完全さであり、真実なのでしょう。
今日も移ろいゆく季節。
私たちの心もまた、日々移ろいゆくようです。
満ちれば欠け、欠けたと思えば満たされ。
それはまた、誰かとの関係性でもまた、同じようです。
近づいては離れ、離れては近づき。
自分の意志でそうしているようにも見えますが、ただ流されているようにも見えて。
「どちらか」というわけでもなく、そのどちらでもあるのでしょうけれども。
なんだか、今日はどっちつかずな話が、多いですね笑
立夏の終わり、小満のはじまり。
あなたさまの周りでは、どんな満ちゆく景色が見られたでしょうか。
この心地よい季節を迎えられたことに、喜びと祝福を。