私は「受け取ること」がその一つの秘訣だと思います。
当店では何度か言の葉のテーマにさせて頂いていることですね。
もちろん、世の中には他にもいろんな方法や法則があるのでしょうが、それが一つの秘訣であることは間違いないと思います。
そんなこと?と思われますか?
でも先に挙げたリンクの言の葉のように、振り返ると私はいかにたくさんのものを受け取ってこなかったんだなー、と思いますし、やはり「受け取る」ようになってから不思議なことがよく起きるようになりました。
では「受け取る」ためには具体的に何を意識したらいいのでしょうか。
いま、私はそれには二つあると思っていまして、
「素直に表現すること」と「今あるものに気づくこと」だと思います。
まずは自分の願いや夢を、素直に表現すること。5歳児が自分の心に素直に何が好きなのか、何がしたいのか、何を受け取りたいのか、周りに表現するのをイメージしてください。
なかなか難しいですよね。少なくとも私にとってはそうでした。
その難しさは、たとえば、
とっても欲しいおもちゃがあって「それを欲しい!」と表現したけれど、両親が与えてくれなかった。
あるいは、
秘めていた夢を友人に語ったところ、「バカじゃないの?」と否定された。
そんな過去の経験から「もうこれ以上、夢や願望を語ってはいけない、語ったところで叶わない」という思いを持ってしまうことから来ているのかもしれません。
けれど、先ほどのたとえを違った側面から見てみると、「両親は愛情を持って我慢を教えてくれた」、あるいは「もしかすると友人は素直に夢を語るのが羨ましくて否定してしまった」と見ることもできます。もちろん、そうかもしれないですし、そうでないかもしれません。
願望や夢が叶うとき、必ずそこには他者の存在があります。
否定されたり、嘲笑されたりする怖れを超えて、願望を表現することは実現に向けての第一歩目だと思います。
そして、二つ目の「今あるものに気づくこと」。
周囲からいろんなものを与えられているのに、それを拒否してしまっていたら何も変わりません。あ、こんなにいろんなものが「ある」、と思えるようになると、飛躍的に受け取れるようになります。
私は「ないもの探し」をしてしまうとき、リハビリのために車の車窓から目に映るものの指さしして名前を呼んでました。
「信号機」「看板」「電線」「猫」「マンション」・・・
傍から見るとだいぶあやしい人ですね。
それが効いたのかどうかわかりませんし、SNSを始めてネタさがしという目で自分の周りを見るようになったことも大きいように思います。
差し出されるものについては、受け取る言の葉「ありがとう」で返すと、また一回り大きなものが与えられるようになるようです。感謝しなくてはいけない、という教訓などではなく、習慣ですね。これを「いえいえ、大丈夫です」、「すいません」、「そんなことないです」と返すと、受け取り拒否で逆効果ですね。
「素直に表現すること」と「今あるものに気づくこと」。
その二つについて、お話しさせて頂きました。
さて、つい先日またそれを小さな先生に教えて頂いた言葉を最後に。
また雨の週末。
おやつを買う!と言う息子殿と訪れたコンビニで、店員のおねえさんが何かのキャンペーンの片づけをしていた。
キュウレンジャー!と反応する息子殿に、おねえさんは「よかったらシールいるー?」と声をかけてくれた。
嬉しそうに満面の笑みで受け取る息子殿。
誰しもが、子どもの頃はこんな風にカンタンに受け取れていたんだろうな。
大きくなるにつれ、それを「いえいえ」とか「大丈夫です」とか言って受け取らないようになるから、いろんなことがややこしくなるし、与えられるものが少なくなっていく。
遠慮なく受け取って、息子殿のようにありがとーって満面の笑みを与えられればいいだけなんだよなー
さて、この大量のシールは家のどこに貼られるのかが気になるところだ。
2017.10.28
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