大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

アクセルが踏めないときは、何が起きるとイヤなのかを具体的にしてみる

いらっしゃいませ、ようこそお越しくださいました。

何かとものごとの結果を気にしてしまう私たちですが、もしかしたらその結果を決めるのはスタート地点にあるのかもしれません。

昨日に引き続き、熊野三山参詣の珍道中に寄せてお届けします。

 

何かをするときに、結果を気にして行動が起こせないことって、ありますよね。

私も、あります。

やってみてうまくいかなかったら、イヤだな。
正直に今の気持ちを表現してみて、嫌われたらどうしよう。
チャレンジするのはいいけれど、どうやったら成功するんだろう。

そんなことを考えているうちに、時間だけが経ってしまう。

アクセルを踏みたいんだけど、ブレーキパットから右足が離れない状態。

運転ニガテの私は常に「右足ブレーキパット」ですが、こと何かをやってみようと思いついたときにもその状態だと、なかなかはじめの一歩が踏み出せないですよね。

そんなときは「やってみた結果、最もイヤなシチュエーションを許せる」と、一歩目が軽くなるのかもしれません。

既に訪問記をお届けしました通り、先日熊野三社を参詣しましたが、2番目に訪れた「熊野速玉大社」でのお参りを終えて駐車場に戻ってきたときには、もう午後4時前でした。

最後に残った「熊野那智大社」をスマートフォンで調べてみると、「参拝の受付は4時30分まで」と出てきます。

那智大社の住所をナビに設定すると、到着予定時刻はきっかり4時30分。

当然、逡巡しました。

「うーん、朝早くから慣れない長距離ドライブして、さらに熊野古道を2時間半歩いて、肉体的には疲れが出始めている」

「でも気持ちの上では、せっかくだから行ってみたいのは行ってみたい」

「やっぱり行ってみようかな」

「いや、でも渋滞してたりしたら間に合わない。そもそも、4時30分に着いても入れてもらえないかもしれない」

「スマートフォンの情報だと「熊野那智大社」は「那智の大滝」もあり、結構歩かないといけない」

「地図が読めないケのある私が、初見の土地で時間通りに着くとかいう神業を決めることができるのか?」

などなど、めちゃめちゃ脳内会話するわけです。

けれど、そこで「行ってみたとして、一番イヤなことは何だろう」と考えてみました。

うーん、せっかく行ったのに門前払いを喰らって、孤独感と疲労感満載でとぼとぼ帰るシチュエーション・・・

あれ?それって、そんなにイヤなことかな?
確かに疲れるかもしれないし、一人寂しく帰ることになるかもしれないけれど、もしそうなったらここで
「熊野那智大社を訪れたのに、参詣時間を過ぎて門前払いを喰らったお話」
としてネタにできるな、と思えたのです。

これはブログを書いていることの強みかもしれません。

いいことも悪いことも、全てはネタにできる。登場して第一声で噛んでしまったのをネタにできる芸人さんと一緒ですね。

 

しかも、それよりイヤなのは「行かなくて帰り道で一人悶々としながら帰ること」だと思いました。

そう思えた瞬間に、サイドブレーキを外してアクセルを踏み込んでいました。

大きな渋滞もなく、ぴったり4時30分前に「熊野那智大社」に着くことができました。

しかも社務所に一番近い有料の駐車場に停めたのですが、もう時間も遅いので料金要らないです、と言われてしまいました。

さすがに悪い気がしましたので、お参りの際に駐車場代もあわせてお賽銭を入れておきました。

世の中うまくできてるものです。

・・・と、今回はたまたま間に合ったのですが、間に合わなくてもそれはそれで楽しかったように思います。

かの有名な那智の大滝や、

f:id:kappou_oosaki:20180328210630j:plain

こんな綺麗な桜を見られたわけですから。

f:id:kappou_oosaki:20180326213711j:plain

失敗を許せたり、笑えたりするようになると、一歩目が踏み出せる。
アクセルを踏みだすときの法則ですね。

そして失敗を許せるようにするためには、それをやって何が一番イヤな結果かを具体的に想像してみる。

案外と具体的にしてみると、そんなにイヤでもなかったりします。
そして、それよりもやらない方が実はイヤだということに気づくのかもしれません。

そんなちょっとした心のあり方、アクセルを踏み出す際の参考になれば幸いです。

 

今日もお越し頂き、ありがとうございました。
どうぞ、ごゆっくりお過ごしください。