大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

どこか優しい通奏低音の流れる天ぷら ~曳舟・「天ぷら和食 西むら」訪問記

先日、東京・曳舟にあります「天ぷら和食 西むら」さんに伺いましたので、今日はその訪問記を。

「天ぷら和食 西むら」は京成線京成曳舟駅から徒歩3分ほど歩いたロケーションにあります。

地図の読めない私のこと、連れていって頂きましたので、全く地理感覚はわかりません。

曳舟というのは不思議な街で、昔ながらの東京の下町の情緒を残しつつも、東京スカイツリーがオープンから大型の商業施設やタワーマンションが多く見受けられるようになったそうです。

この日も押上駅からぶらぶらと歩いていましたが、タワーマンションの並ぶ下に抵触750円の中華料理屋や赤ちょうちんが並んでいたりと、歩いていて飽きない街でした。

さて、お店の外観です。

下町の情緒あふれる落ち着いたいい感じ。

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この日は天ぷらコースを頂きました。

空豆の付き出しのあと、出てきたのは炊き合わせ。

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少し濃いめの、どこかほっとする優しい味わいに、食欲が湧いてきます。

ビールの後、日本酒を頂きました。

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「二重橋」という、あまり流通していないお酒だそうです。

あまり日本酒の種類に詳しいわけではありませんが、とてもお店の料理を引き立てる味わいでした。

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ここで茶わん蒸し。

表面に赤く見えているのがトマト、そして中にはチーズが入っていて、洋風の茶わん蒸しという変化球。

トマトとチーズの茶わん蒸しとはあまりお見かけしませんが、トマトの酸味とチーズのコクがとてもいいアクセントになりまして、お酒がすすみます。

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お造りの盛り合わせで、マグロの赤身、タコ、ミル貝。

先ほどの洋風の茶わん蒸しからの流れが最高でした。

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季節の筍のお造りがおすすめとのことで、追加しました。

身体の毒素が抜けるような感じがする味に、日本酒も枡酒に。

酔って飾り付けの皮の部分を食べてしまったことは内緒にしておきます。

ええ、カタかったです。

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さて、いよいよ天ぷらに入ります。

王道中の王道・海老とししとう、稚鮎の天ぷらという、さしずめフルハウスの組み合わせ。

出来立ての天ぷらの美味しさは、何ものにも代えがたいです。

塩と天つゆが出てきて、お好きな方で。

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穴子、茄子、玉ねぎの天ぷら。

穴子と茄子は言わずもがな、玉ねぎの甘みがいい仕事をします。

さしずめ、ダイヤのフラッシュ。

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最後は野菜と小エビのかきあげ天。

最後の1ピースといった感じで、これでロイヤルストレートフラッシュの完成。 

下町情緒たっぷりながら、気品のある味わい。

そして、どこか根底に優しい通奏低音が流れている感じのするお料理でした。

きっと黙々と天ぷらを揚げていた大将の優しい雰囲気が、それをつくりだしているのでしょう。

どうも、ごちそうさまでした。