さて、断酒830日目である。
先日、飲み会の空気がこいしくなったことを書いた。
断酒日記【825日目】 ~飲み会の空気が、こいしく。 - 大嵜 直人のブログ
もともと断酒して減っていたのはあるが、感染症対策の下、飲み会や会食という機会が減ったことで、さびしさを覚える。
断酒して2年以上が経って、不足を感じるのはお酒そのものではなく、お酒の場だというのが、不思議なものだ。
一人カウンターに座って、絶品のお寿司や懐石料理に、日本酒やワインをペアリングするシーンよりも、安い居酒屋で妙に濃い味付けの唐揚げと一緒に、薄いビールで酔っ払うシーンが、どうもこいしい。
そう考えると、やはり私にとってお酒というのは、味わいや料理とのペアリングを愉しむよりも、お酒そのものがつくる「場」が好きだったのだろう。
何しろ、ストレングスファインダーの資質で、人とのつながりを見出す「運命思考」が第一位の私なのだから、それも当然といえば当然なのかもしれない。
問題のあるところに、才能が眠っているように。
何かに不足を感じるところには、自分にとっての大事なものが埋まっているのかもしれない。
だとするなら、お酒とは別の方法や場所で、お酒がつくる「場」のようなものを感じられるものは、ないだろうか。
断酒を続けつつ、それをゆっくり考えて行こうと思う。