大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

ゆるーく願いが叶ったので、ご恩を遠くから返しに行ったお話し ~愛知県刈谷市・「魚屋ごんべえ」再訪に寄せて

緩んでいると結構願いって思いもよらない形で叶うものだな、と思ったお話を、刈谷市の「魚屋ごんべえ」さんに寄せて。

 

その日の朝、仕事に向かう車の中でふと、

「そういえば、最近ごんべえさんに行ってないな。ひさしぶりに伺いたいな」

と思ったのです。

美味しい天然魚にこだわる愛知県刈谷市の「魚屋ごんべえ」さん。

行くなら夜にゆっくりと酒を舐めながら伺いたいと思いましたが、そのためには誰か「飲まないけれど美味しい魚がすきな人」を捕まえないといけないため、なかなかハードルが高い。

でもまあ、近いうちに行けるだろう、とゆるーく考えていました。

すると、その日の午前中に友人から電話があり、

「今日の昼、身体空いてます?ごんべえさん、行きません?」と。

以前に「ごんべえ」さんに一緒にごんべえさんに伺ったことのある友人でした。

ああ、そうか。

別に夜、美味しいお酒に沈むことにこだわらなくてもいいんだ。

ランチもやっておられるんだから、昼に伺えばいいのか。

「ぜひぜひ、行きましょう!」

という出来過ぎた展開で、ふと行きたいと思ってから4時間後には願いが叶っていたのです。

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マグロ中落ち丼と海老天丼のセット。

お昼から幸せな時間を堪能したのでした。

さらに、「俺の方から誘ったから、今日はいいよ」と奢ってもらってしまったのです。

以前の私なら、「いやいやいや!」と全力で受け取りを拒否して、何なら友人宅に現金書留で返金するか、ヨックモックでも送りつけようかくらいのガチガチな感じでした。

けれども、この日は「どうもごちそうさまであります!」と笑顔で受け取ることができました。

相手の好意を素直に受け取る。

それを、超嬉しい!と素直に喜ぶ。

それが、一番相手も喜んでくれることだと、今は思うからです。

さて、そんなことがあった後日、「ごんべえ」さんのSNSで今朝〆た旬のアオリイカが入荷したのを見かけ、夜に一人で伺うことにしたのです。

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ライトアップが美しい。

こういう灯りを見るとどうしても喉が渇きますが、車でしたのでお酒はまた機会を改めて。

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今日のお品書き。

遠足のしおりと同じで、これを眺めている時間が最も幸せなのかもしれません。

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お目当てのアオリイカの刺身。

よく寝かせてねっとりと熟成したイカもいいですが、新鮮なコリコリのイカも最高です。

そんな新鮮なイカには、いい塩が合うということを教えて頂きました。

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天ぷらの盛り合わせ。

奥の魚は「ひめじ」という魚の天ぷら。

あまり食べたことがなかったのですが、ホクホクと柔らかい上品な白身で天ぷらには最高の魚でした。

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〆に豚汁ご飯セット。

ごぼう、さといも、豚肉、大根、人参、豆腐、油揚げ、茸・・・

一口啜ると、ため息の出るほっとする味です。

ご飯をほおばりながら、日本に生まれてよかった。

そんなことを感じながら、梅雨入り前のこの時期の味覚を堪能させて頂いたのでした。

そんなこんなでしたが、頂いたご恩を楽しみながら遠くから返していくのが、楽でいいですね。

「夜お酒を飲みながらじゃないとダメ!」と思っていると、どうしても視野が狭くなりますが、緩んでいると思わぬ形で願いが叶っているようです。

もしかしたら、気づいていないだけで、私たちの身の回りでは毎日たくさんの願いが叶っているのかもしれません。

 

今日もお越し頂きまして、ありがとうございました

どうぞ、ごゆっくりお過ごしください。