先日の夜、久しぶりに走った。
きっかけは、3年ほど前に走っていた時期に見つけた夜景を「ふと」見たくなったからだ。
鈍っていた身体は重く、息はすぐに上がるが、走る感覚を思い出す心地のいい時間だった。
その夜景を見た帰り道、また「ふと」思いついた。
今度は近所の神社に寄りたくなった。
けれど、その神社は真逆の方向で、もうすでに1時間近く走っていて疲れてもきていたので、機会を改めることにした。
翌日、また走った。
前日の積み残しの荷を下ろすために。
訪れた神社の、夜半の空気はひっそりと静まり返って、またひんやりと冷たかった。
ここのところの寒の戻りの影響も、あるのかもしれなかった。
誰もいない拝殿に、乾いた音を2つ鳴らして、深々と頭を下げて立ち去る。
参道を通る帰りしな、街灯が緑に美しく光っているのを見た。
とても、心が満たされた。
今日、ここに来て、よかったと思った。
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「ふと」したときに聞こえる、自分の内なる小さな声の指し示す願いを叶える、ということ。
どんな小さなことでも、
どんな馬鹿らしいことでも、
どんな得にならないことでも、
どんなくだらなく見えることでも、
叶える、ということ、
そして、叶えると出てくるんだ。
次なる願いが。
それを、叶え続ける、ということ。
今日でなくても、いつか叶える、ということ。
叶える、と「決める」、ということ。
そう決めると、また世界は豊かになる。
願いを叶えることができた自分を、誇れるようになる。
周りのたいせつな人が願いを叶えることを、信じて応援できるようになる。
今日も、世界は美しい。