短い札幌の夏を彩る、札幌記念。
平成9年のあの牝馬の思い出に寄せて、競馬ブログ&WEBフリーペーパー「ウマフリ」さまに寄稿させて頂きました。
平成という時代は、女性が強くなった時代とも、また草食系男子という言葉に見られるように、男性が弱くなったとも言われることがあります。
サラブレッドの世界でもそれは同じで、牡馬との混合レースをいくつも制するような牝馬が現れたのが、平成という時代でした。
牝馬が強くなったのか、牡馬が弱くなったのか。
牝馬が活躍する端緒となった、平成9年の札幌記念のエアグルーヴの走りを観ていると、そのどちらでもないように思います。
ただ、牝馬が美しくなったのかもしれない、と。
あのエアグルーヴが勝った平成9年の札幌の夏もまた、短く儚くも、また美しいものだったのでしょうか。
そんな情感とともに、お楽しみ頂ければ幸いです。