さて、断酒して980日になりました。
もうすぐ1000日の大台に乗ると思うと、なかなか感慨深いものがあります。
これまでなんだかんだと、断酒とそれにともなう変化や気づきについて書いてきました。
もしお酒を飲んでいた時代と一番変わったことは?と聞かれたなら、やはり睡眠でしょうか。
どうしてもお酒が入っていると、眠りが浅くなります。明け方に目が覚めることがあったり、深酒してしまったときなどは、全然眠った気がしなかったり。
それで目覚めると、前日の疲れを背負ったまま、もう一日を過ごすような感じがありました。2年半も断酒していると、もうそんな感覚の記憶も薄くなってきましたが。
睡眠の持つ力というのは、やはり偉大なようです。
お酒を飲まなくなって、睡眠の質がよくなったことは、多くの恩恵をもたらしてくれました。朝起きたときのスッキリした感じもそうですが、やはりメンタルが安定したように感じます。
もちろん、よい睡眠を取っていると、気分が落ち込まなくなるとか、イヤな気分にならなくなるとか、そんなことはありません。落ち込むこともあれば、気分が沈む日もあります。にんげんだもの。
しかし、睡眠はそれらをリセットしてくれるというか、翌日に引きずらないようにしてくれるようです。早めに眠るようにすると、翌朝起きたときには、気分が変わっている。
どんなことがあった日も、眠りに落ちることで、区切りをつけてくれる。
そして、朝日とともに新しい一日を迎えてくれる。
それは、一つの魔法のように感じます。
その魔法のおかげで、メンタルが安定するのかもしれません。
睡眠というのは、不思議なものです。
よく眠っている間に、記憶が定着するとか、その日に起こったことを処理するとか言われますが、不思議なことがたくさん起こっているように感じます。
いったい、眠っている間には意識はどこへ行っているのか、いつも不思議になります。
人が生きる時間の中で、3割ほどを占める睡眠。
それほどの時間をかける意味が、きっとあるものなのでしょう。
眠ることの大切さと効用を教えてくれたのは、断酒の大きな恩恵だったように思います。