大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

断酒日記【935日目】 ~睡眠は全てを解決してくれる。

さて、断酒して935日目である。
2年半と、少し。なんだかんだ言いながら、続いているものだ。

そういえば、先日コンビニの飲料棚に「ノンアルコールのレモンサワー」を見かけた。
いままで甘くない(=料理の味を邪魔しない)ノンアルコール飲料といえば、お茶か水か、ノンアルコールビールくらいしかなかったのだが、ノンアル民の選択肢が増えるのはありがたいものだ。

今度、飲んでみようと思う。

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さて、断酒をして変わったことの一つに、睡眠がある。

睡眠に限った話ではないが、個人差がある事象を単純に一般化することは避けたいので、あくまで私個人の経験として、である。

やはり飲酒をしていたころは、酔うと睡眠が浅くなっていた。
入眠はしやすいかもしれないが、眠りが浅く、起きたときに疲れが取れていないと感じることが多かった。
深酒したときなどは、夜明け前に目が覚めてしまい、そのままうつらうつらしていると、寝不足になってしまうことがよくあった。

飲んでいた当時の私は、一定量を超えると、翌朝どんよりした寝起きになるのが常だった。
二日酔いになったときなど、早く世界が終わればいいのにと思いながら、頭痛と吐き気を呪ったものだ。

そうすると、一日気持ちよく過ごすことは、なかなか難しい。
よくて昼過ぎ、下手をすると夕方あたりから、ようやく本調子になってくるような感じだ。

お酒が強い人は、そうでもないのだろうか。
程度の差なのかもしれないが、私にとっては、お酒の量と睡眠の質はかなりトレードオフの関係にあったようだ。

それが、断酒をしてみると、朝のスッキリ具合がちがった。
例えるなら、小学生の夏休みの朝のような目覚めの感覚が、あったのだ。
何の苦もなく、バチッと起きる、スッキリとした目覚め。

もちろん、飲酒をしていた時期も、お酒を飲まない日はあったのだが、やはり体内に何らかの飲酒のダメージが残っていたのかもしれない。
断酒をすると日に日に睡眠の質がよくなっていった気がする。

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朝の目覚めがいいと、それだけで気持ちよく一日を過ごすことへの大きなアドバンテージをもらったようなものだ。
これは、単純なようで、大きな発見だった。

たとえば、一年に120万円売る目標があったとする。
1か月にならすと、月10万円ずつ売っていけば、目標を達成できることになる。

これを、最初の3ヶ月で60万売るのと、10万円売るのとでは、残りの期間の気分が違う。
前者は残り9カ月で60万円なので、月7万弱を売っていけばいい。
けれど、後者は残り9カ月で12万強を売らないといけない。
これは、結構なプレッシャーだ。

そして、往々にしてそのプレッシャーから逆転の一手に賭けて、失敗する。
一発逆転を狙った競馬の最終レースが当たらないのと、同じだ。

もちろん、競馬で逃げ馬と追い込み馬があるように、その人その人に合ったやり方というものはあるだろう。

けれど、やはり前者の方が心理的には楽だ。
なにごとも、最初が大切なのだ。

朝が気分良ければ、それだけ一日気分よく過ごせる確率が上がる。
そのためには、良質な睡眠が欠かせない。
よく眠れているときは、メンタルが安定するのだ。

そういった意味で、断酒は大きな恩恵を、私に与えてくれた。

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断酒から話が睡眠にいってしまった気がする。

けれど、なんだかんだ言って、睡眠は全てを解決してくれる気がする。

睡眠は、最高の癒し。
そんな言葉を、思い出す。

眠っている間、いろんなことが頭の中、身体の中、こころの中で行われているのだろう。

進化の過程で、ヒトは一日の1/3から1/4の時間を睡眠に充てることを選んだ。
普通に考えれば、眠っている間は何もできなくなるし、外敵に襲われやすいし、活動できないし、デメリットが多いように思う。

それでも、睡眠をすることを選んでいるのだとしたら、やはり何がしかの意味があるのだろう。
それは、身体を休養させることだけではないように思う。

眠っている間、いろんな奇跡が起きている気がする。

何より、睡眠は気持ちがいいものだ。