2017年の今日、ここで初めてのブログを投稿しました。
それから日々、言葉を綴ってきて4年になります。
日数にすると、1462日。まあ、よく続いたものだと思います。
書くことは、自分の内面と向き合うこと。
それを続けていくうちに、いろんな変化がありました。
書くテーマもしかり、文体もしかり、自分の内面の変化もしかり。
書き続けていく中で、いろんなご感想をいただくようになりました。
たいせつな人、たいせつなお店、たいせつな場所について書くことは、その人たちから頂いていた愛に気付かせてくれました。
ふと思い立った断酒について綴っていくうちに、それが他の人を勇気づけることもありました。
好きな競馬について書いていくうちに、ありがたいご縁をいただいて、他のメディアに寄稿させていただくようになりました。
そしていまは、カウンセラーとしての活動の母艦になっています。
それらは、4年前に書き始めたときには、想像もしていなかったことです。
確たる目標も、理想もなく、ただ書くことを始めました。
けれど、現実は簡単に人の想像を超えてくるようです。
書く場所を変えようか。
そんなことを考えることもありました。
これまでのごちゃごちゃを捨てて、文筆家・カウンセラーとしてのブログなりにした方がいいのではないか。
あるいは、WordPressの方が拡張性があるし、SEO的に有利だったりするような話は、たくさん聞いてきました。
ある程度、ブログを続けていくと、誰しもが悩むことかもしれません。
けれど、結局それをせず、いまもここで書いています。
4年前のあの日、「はてな」さんの提供される無料ブログのサービスに、お世話になったからです。
そのサービスがあったからこそ、続けてこられた。
だから、自分の言葉を書いていく覚悟を決めたとき、「はてな」さんの有料ブログに移行して、広告を外したり諸々のカスタマイズをしました。
それは、無料ブログというサービスを提供してくださった、「はてな」さんへの恩返しをしたかったからです。
自分の活動が、何に支えられていたのか。
支えてもらったことに、恩をどうやって返していくのか。
それを考えると、「はてな」さんの有料ブログで書き続けたいと思ったのです。
こう書くと、義理人情の世界のめんどくさい感じだったり、自己犠牲や執着といったものの香りを感じてしまうかもしれません。
けれど、やはり自分が利用するサービスは、それを選んだ理由と物語を持ちたいと私は感じるのです。
それは、そんなふうにして私自身の書いたものや、サービスを利用してもらいたい、という想い、あるいは信念の裏返しでもあります。
おそらく、文章にしても、カウンセリングにしても。
「上手さ」や「技術」でいったら、私よりももっといいものを提供できる人は、世の中にたくさんいることでしょう。
もちろん、その高みに昇れるように、質を高める努力は重ねていこうと思っています。
けれど、その螺旋階段の競争の先には、おそらくは燃え尽きしかありません。
どうしても、質を求めることと、顧客にとって意味があることを、私は同一視してしまいがちですが、決してそうではないのも事実ないようです。
昨今は、消費者の口コミが簡単に見られるようになり、サービスのコストと質が簡単に可視化されるようになりました。
しかしながら、そんな時代だからこそ、逆に「この人のお店だから」「この人のサービスだから」…という理由で選ぶことが、増えていくように感じます。
平たく言えば、「一番便利なサービス」か、「一番応援したいサービス」のいずれかしか、人は選ばなくなるようにも思います。
では、後者の「応援したいサービス」の提供者になるためには、どうしたらいいか。
一つの答えは、自分が「応援したいサービス」を選び続ける、ということだと思います。
なぜ、自分はこのサービスを選ぶのか。
なぜ、自分はこの商品を買うのか。
もちろん、利便性や値段で選ぶこともあると思います。
けれど、その判断基準の中に、そのサービス・商品を応援したいかどうか、という基準を含めて、考えてみる。
それは生産者であったり、経営者であったり、あるいはそのサービスが生まれるまでの物語であったりします。
それを基準に選ぶということは、自分の好みを浮き彫りにしてくれます。
そうすることで、自分の好み、嗜好、考え、歴史、つながり、たいせつなもの…そうしたものを体現していく。
そうすることで、それに共感する人が惹きつけられてくる。
現代では当たり前の話かもしれませんが、そんなことを、サービスをご提供する側に回って、あらためて強く感じるのです。
ただ、逆説的になるのですが。
そうして「応援したい」と思うことができるのも、これまで私自身が有り難い応援を頂いてきたからだと思います。
4年前、SNSであてもなくつらつらと言葉を綴っていたころ。
私の言葉に価値をみてくださって、応援をいただきました。
「ブログを書いてみたらどうですか」とたくさん応援をいただきました。
それらの応援がなければ、今日ここでこうして書いていることもないでしょう。
最初に挙げたような、たくさんの奇跡もなかったでしょう。
その応援のおかげで、今日もこうして書いています。
ありがとうございます。