大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

ストレッチ日記 ~日々の小さな小さな変化に。

ゆるり、ゆるりと続けているストレッチ。
なんだかんだといいながら、少しずつ続けています。

ここのところ、少しやわらかくなったのかな、と感じることがありました。
以前より可動範囲が広がったような、やわらかくなったような気がしたのです。
特に、開脚、股関節のストレッチをしていると、それを感じます。

昨年の8月から細々と続けて、なかなかYoutubeのお手本動画の方のようにはならないのですが、それでも少しでも変化すると楽しいものです。

考えてみれば、人の身体は一日として同じ状態でないのでしょう。

その日の気温、湿度といった外的要因から、前日何を食べたか、疲労度はどうかといった、身体の内面的な要因もあり。
さらには、身体を構成するたんぱく質は、約1か月ですべて新しいものに入れ替わると聞いたことがあります。

以前に読んだ福岡伸一先生の著作で、先生は「動的平衝」という言葉を使って生命を説明しようとされていました。

生命とは、心臓や肺といった個々のパーツからなる静的な機械ではなく、分解と合成を絶え間なく繰り返す動的な状態である、と。
私たちの身体を構成する要素は、常に絶え間なく入れ替わり、その入れ替わりを続けている状態が、生命の本質であると。

身体は同じ状態ではあり得ず、常に何がしかの変化をしている。
それは大枠で見れば加齢による変化なのでしょうし、ミクロな眼で見れば、その日その日の活動や、心理状態などによって変化するものなのでしょう。

当たり前といえば当たり前ですが、どうも私は身体に対して「常に変わらずあるもの」というイメージが強いようです。
だから、息子にキャッチボールなどでしごかれた翌日、痛んだ身体にびっくりするわけなのですが。

自分の身体は、どんな状態なのか。
なにか、変化していることはあるのか。

それを知るためには、やはり「いま」の状態に目を向けることが大切なように思います。
以前のイメージなどではなく、この自分の身体の「いま」の状態。

ストレッチは、どうもそんな恩恵を与えてくれるようです。

毎日、同じ動きをするのですが。
日々、何がしか感じることは変わりますし、頭に浮かぶことも変わります。

なんだか、今日は身体がやわらかいな。
今日は、どうも焦っているな。
今日は、いつもよりも呼吸が浅いな。

そんな、小さなことです。
そして、それに気づいたからどうこう、ということもありません。

ただ、そうだったんだな、と思うだけです。
そこで感じることを否定せず、そのままにしておく。

ストレッチは、すぐれた自己対話、自分と向き合う時間のように感じます。

少しずつ、無理せず。
続けていこうかと思います。