先日、6月20日(火)に発売となる、大嵜直人が執筆に参加した「トウカイテイオー伝説 日本競馬の常識を覆した不屈の帝王」のご紹介をさせていただきました。
[新刊案内] 2023.06.05 | トウカイテイオー伝説 日本競馬の常識を覆した不屈の帝王 | 星海社
6月20日の発売を心待ちにしているところですが、実はその次の書籍の校正がやってきまして、目を通しておりました。
なんだか、まだ発売していない本もありながら、時系列がよく分からなくなりますが、なんにせよ、ありがたいことです。
それにしても、この校正、校閲という作業が、私は嫌いではないんですよね。
間違いを見つけるのが好き、というのは性格の悪さが出ているのかもしれませんが笑
それはともかくとして、毎回、楽しみながらやらせていただいています。
最初は、文字だけの原稿の校正がきて。
その後で、実際に書籍になる形でデザインされた状態の校正がやってくる。
一つ一つが、こうやって本になっていくんだな、という勉強をさせていただいています。
単に、誤字脱字や事実確認といったことから、書籍全体のテーマから見て、この表現はどうだろう?という視点で見てみたり。
それは、正しい/間違っているという視点よりも、美意識に照らし合わせる作業といった方が、いいのかもしれません。
そういう作業は、楽しいものです。
そういった意味では、私は0から1を生みだすことよりも、1を10にしたり、あるいはより美しくしたりすることの方が、得意なのかもしれません。
もちろん、どちらが優れているということでもなく、どちらも大切なことです。
文章を書くことは、昨今話題の生成系のAIには、人はもう敵わないのかもしれません。
文章の校正にしたって、正誤判定だけでいえば、私がやっていることを、きっと数秒くらいでやってしまうのでしょう。
そこで競うのではなく、どうAIを使うかが問われているとは思うのですが。
ただ、それでも私は、こうしてこの文章が、あなたにお届けできる瞬間を想像しながら、もっといい表現はないだろうかと考える、この時間が好きなのです。
お届けできることを、心から楽しみにしております。