大切な人がいなくなるのは、想像しただけでも怖いものです。
しかし、怖さを感じるのは、それだけ大切だからではないでしょうか。
これまでずっと大切な人へ差し向けてきた愛に、少しだけ目を向けることについて、お伝えします。
オンラインカウンセリング無料相談・ココロノマルシェに寄せられたご相談に、回答させていただきます。
【両親がいなくなるのが怖い】
こんにちは、もうすぐ40になる独身女です
タイトルのとおり
優しい両親もいつかはいなくなるのだと考えると涙が止まらないのです。
現状、両親は健康で元気に実家で暮らしています。
わたしはこの先両親に親孝行できるのか
結婚もせず、子供も産まず、仕事も続かず、貯金もなく、借金ばかり、挙げ句には人の旦那と暮らしてる娘
両親に金銭的に迷惑をかけているわけではないが、援助してあげるほどの余裕もないのです
また、合わせる顔などないはずなのに
平気な顔で嘘をつき両親に会いにいく自分
なんでもかんでも、正直に親に話せばいいわけではないのは承知していますが、時々苦しくなります。
もっと仕事のことや、借金のこと自分の生活を安定させることを真剣に考えなくてはいけないのに、泣いてる暇などないのに
両親のことばかり考えてしまいます。
(みけちゃん さん)
みけちゃんさん、ご相談ありがとうございます。
文筆家・心理カウンセラーの大嵜直人が回答させていただきますね。
大切な人がいなくなることは、それを考えただけでも、とても怖いことですよね。
そうした怖さは、一度想像してしまうと、なかなか頭を離れないものです。
こうしてご相談文にすることだけでも、辛いことだったかもしれません。
あらためまして、ご相談文をお送りいただきましたことに、感謝申しあげます。
さて、ご相談文を拝読して私が感じるのは、みけちゃんさんのとても純粋なやさしさであり、愛情の深さです。
それは、「やさしさ」や「愛情深い」という言葉では、とても形容しきれないくらいの、美しいものです。
人としての尊さ、とも言えるかもしれません。
>合わせる顔などないはずなのに
>平気な顔で嘘をつき両親に会いにいく自分
みけちゃんさんは、何がしかの後ろめたさを感じながら、それでもご両親に会いに行かれているのですね。
愛する大切な娘に会えることが、親にとってどれくらいの喜びなのか、みけちゃんさんは想像してみたことがありますでしょうか。
みけちゃんさんのような、やさしいお嬢さんが、会いに来てくれる。
それだけで、親孝行をしていると言っていいのではないでしょうか。
みけちゃんさんは、ご自身の後ろめたさや痛みよりも、ご両親のことを想っておられるように、私には感じられます。
>もっと仕事のことや、借金のこと自分の生活を安定させることを真剣に考えなくてはいけないのに、泣いてる暇などないのに
>両親のことばかり考えてしまいます。
お仕事のこと、お金や生活のこと・・・誰もが心配する自分のことよりも、ご両親のことをいつも考えておられるのですよね。
もちろんそれは、みけちゃんさんにとって、辛かったり苦しかったりすることかもしれません。
けれども、我が身を差し置いてまで、大切な人のことを考えられること。
そのことに私は、みけちゃんさんのやさしさ、愛情深さ、ひいては人としての尊さを、感じます。
そして、みけちゃんさんのそうしたやさしさは、ご両親に対してだけでは、ないように感じます。
もしかしたら、ご両親以外の方に向けても、ご自身を差し置いてまで与えようとされてきたのではないでしょうか。
痛みを越えて、愛を与える。
誰にでも、できることではないと思います。
みけちゃんさんは、それをずっとされてきたのかもしれません。
もし、そうだとしたら。
どうか、いままでされてきた、その尊いやさしさや、深い愛に、少しだけ想いを寄せてみてあげてください。
>わたしはこの先両親に親孝行できるのか
月並みな言い方には、なってしまうのですが。
子どもは、生まれてきただけで、もうすべての親孝行は終わっているのだと、私は思います。
>結婚もせず、子供も産まず、仕事も続かず、貯金もなく、借金ばかり、挙げ句には人の旦那と暮らしてる娘
結婚もしなくても、子どもも産まなくても、仕事も続かなくても、借金ばかりでも、人の旦那と暮らしていても、
みけちゃんさんが、ご両親にとって大切な娘であることに変わりはありません。
みけちゃんさんが、生まれてきてくださったこと、ただその一点だけで、もう十分に親孝行をしたのだと思うのです。
それでも足りない、と思われるかもしれません。
こんな私なんて、と思われるかもしれません。
もしそう思われたら、「そう思う分だけ、私はお父さん、お母さんを愛している」、と思ってください。
愛情深い分だけ、そう感じるのでしょうから。
よく、そこまで愛してこられましたね。
さて、前置きが長くなり過ぎました。
ご相談の主旨である、ご両親がいなくなることへの怖さについて、お答えしてきたいと思います
>優しい両親もいつかはいなくなるのだと考えると涙が止まらないのです。
大切な人がいなくなるのは、辛く悲しいものです。
それは、想像するだけでも怖いものです。
感情には、理由はありません。
ただ、あふれてくるものです。
もしカウンセリングで、私がお話を伺えるのであれば。
みけちゃさんが怖いと感じておられること、それを、ただそのままにお聞きしたいと思います。
そして、その上で、なのですが。
「何が」怖いのかについて、少しお話を伺わせていただくかもしれません。
やさしいみけちゃんさんが、涙が止まらないほどに、怖いこと。
それは、何に対してなのか。
お話を伺ってみたいな、と思うのです。
これは、ご相談文だけからの、私の勝手な想像ですが。
みけちゃんさんは、ご両親に対して、ご自身の愛が伝えられなくなることが、怖いのではないでしょうか。
ご両親がいなくなってしまうと、もう愛が伝えられないから、怖いと感じる。
もちろん、違っているかもしれません。
ただ、私にはそう感じられるのです。
我が身を差し置いてまで、ご両親のことを想える、みけちゃんさん。
ご両親と会えなくなることで、愛がもらえなくなることは、怖いものです。
けれども、みけちゃんさんはそれよりも、ご両親に愛を与えられなくなることを、怖れているように、私には感じられます。
それだけ、愛情深いのだと思うのです。
そして、もしも、そうだとしたら。
私は「大丈夫です」と、お伝えしたいと思います。
それには、二つの根拠があります。
一つは、みけちゃんさんは、もうすでにたくさんの愛を、ご両親に贈っておられることです。
みけちゃんさんが、生まれてきてくださったこと。
笑ってくださったこと。
はじめて言葉を、話したときのこと。
小さな身体を、抱っこしたときの温かさ。
いまでも、顔を見せに実家に帰ってきてくださること。
我が身を差し置いてまで、いつも想っていること。
たくさんたくさん、あると思います。
みけちゃんさんは、もう十分に、ご両親に愛を与えてきたと思います。
愛を与えることに、十分ということはないのでしょう。
けれども、これまで与えてきた愛の大きさを振り返ってみることも、時には大切なように思います。
どうか、その愛に、少しだけでも、想いを寄せていただきたいな、と思います。
そして、もう一つの根拠です。
愛が贈れなくなることは、ないと私は思います。
それは、たとえ故人であったとしても、です。
私はもう両親を亡くしていますが、時おり、ふっと母の笑顔や、父の背中を思い出すことがあります。
やさしい、母の笑顔。
汗っかきだった、父の背中。
それを想うとき、とてもやさしい気持ちになります。
愛を、贈ることができた瞬間であり、
二人が愛を受け取ってくれた瞬間なのかもしれません。
だから、きっと大丈夫です。
みけちゃんさんが、これまで贈ってこられた愛の偉大さ。
それは、もう十分すぎるほどに、伝わっているのではないでしょうか。
ご両親にも、大切な方にも。
大切な人がいなくなるのは、怖いものです。
怖いと感じるだけ、その人を愛しているのですから。
怖さを感じるのは、誰でも嫌なものです。
どうしても怖いときは、今回のようにカウンセラーにご相談いただいてもいいですし、できるようでしたら、たいせつな人にその怖さを話してみてください。
そして、その怖さの裏側にある、みけちゃんさんの深い愛に、少しだけ目を向けていただければ、幸いです。
みけちゃんさんのこれからを、心より応援しております。
この度は、ご相談いただきまして、ありがとうございました。
大嵜 直人
【ご案内】
〇カウンセラーご紹介
ご相談の内容によって、私のカウンセラー仲間をご紹介しております。
本日ご紹介するのは、私の先輩であるmaicoカウンセラー。
みけちゃんさんのように、我が身を差し置いても大切な人に与えたい、そんな偉大な愛をお持ちの女性カウンセラー/セラピストです。
「お試しカウンセリング」などのメニューもあるそうですので、ご参考にしていただけましたら幸いです。
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