新年あけまして、おめでとうございます。
あなたさまの新しい年が、慶びに満ちたものでありますよう、お祈り申しあげます。
さて、年が明けて2024年になりました。
前の日と何も変わらないはずの朝日が、元旦の朝は清々しく見えたりするのは、不思議なものです。
月日も、季節のめぐりも、何か区切りがあるわけではないのに、そうしたことを感じるのは、私たちが「終わり」と「始まり」を設けたからなのでしょうか。
私は、百貨店に勤めていたことがあるのですが、当時は元旦だけが店休日でした。
私は食品を扱う部門にいたものですが、食品の小売りの12月というのは、もうほんとに目が回るような忙しさで。
秋の食品催事からはじまり、お歳暮、クリスマス、おせち、年末、初商やバレンタインの準備…などなど、全部が重なるのですよね。
そうした戦線をくぐり抜けて、たどり着いた元旦は、ヘドロのように眠るのが恒例でしたが、それでも元旦の休みというのは、違うんですよね。
それまでの12月のさなかの休みとは違って、元旦の休みは、体力ゲージがすごく回復するんです。
これ、やっぱり、なんとか年を越せたという、心理的なものが大きいのでしょうか。
「そんなの、個人的な感想じゃないか」と言われれば、そうなのですが笑
ただ、お客さまの雰囲気が変わるのは、そうでした。
年末のお客さまは、表現はあれですが、殺気立っているというか、みんな追われるように急いでいるというか、そんな雰囲気なんですよね。
「この忙しい年末に!」という感じで、クレームも多くなりますし。
けれど、それが年が明けると、変わるんですよね。
なんというか、空気が弛緩するというか、ぽわーんとした感じになる、というか。
「まあ、年も明けておめでたいから」みたいな。
もちろん、福袋の行列とか、みんながみんな、そうではありませんが笑
暦なんて、人が勝手に決めたものなのに、こんなにも変わるものなのかと、不思議に思っていたのを思い出します。
ただ、区切りがあればこそ、感じることができることも、あるのでしょう。
区切りの終わりには、「今年お世話になりました」と感謝を伝えたくなりますし、「よし、新しい年はこれをしよう!」と気持ちを新たにすることもできるようです。
さて、2023年が去りゆき、2024年がやってきました。
これをお読みのあなたの2024年が、希望に満ちたものでありますよう、お祈り申しあげます。
今年もどうぞ、よろしくお願い申しあげます。
新年の早朝の近所の神社。やわらかな冬の朝日が、心地よく。