相手との関係性が固定化すると、パートナーシップは錆びていきます。
そこで大切なのは、パートナーと感情を共有することです。
1.パートナーを「助けたい」ときは要注意
昨日の記事では、パートナーを「助けたい」ときは要注意、というテーマでお伝えしました。
パートナーシップの危機その4 ~相手を助けたいと思うときは要注意 - 大嵜直人のブログ
パートナーとの関係において、「パートナーを助けたい」と思うときは、ちょっと立ち止まってみる必要があるよね、というテーマです。
もちろん、パートナーを助けたいと思うこと自体は、素晴らしいことであり、美しいものです。
けれど、よくよく自分の心の内を整理してみないと、パートナーとの関係にかえって悪影響をおよぼす可能性があります。
考えてみたい点は、パートナーが傷ついている、辛そう、かわいそうと感じるとき、それは自分自身の傷を「投影」している可能性はないだろうか?という点です。
もしそうだとすると、ほんとうに癒したい。助けたいのは、自分自身なのかもしれません。
そこを無自覚でいると、ついつい「自分がしてほしいこと」を、相手に押しつけてしまいがちです。
頼まれてもいないのに、身勝手なアドバイスを押しつけたり。
必要以上に自分が落ち込むことで、相手に無力感や罪悪感を与えたり。
これ、すごくパートナーとの関係を悪化させるんですよね。
ほんとうに助けたいのは、誰なのか。
「パートナーを助けたい」と感じるとき、それはよくよく考えてみたい点です。
そして、もし自分が助けを必要としているなら、まず自分と向き合い、自分の心を癒すことです。
パートナーシップの大原則として、
「まず、自分(わたし)」
「次に、相手(あなた)」
「そして、わたしたち」
という順序がありますが、その順番に立ち返るわけですね。
相手の問題は、相手が解決するべきものですし、もっと言えば、相手にしか解決できないものです。
では、自分は何もできないかといえば、そうではありません。
パートナーに対して、「信頼」を贈りましょう、というのが昨日のテーマでした。
2.硬直化した関係性は、パートナーシップを蝕む
さて、今日もパートナーシップの危機について、お伝えしたいと思います。
今日のテーマは、「硬直化した関係性」です。
はい、ちょっと漢字が多いですね笑
平たく言うなら、「マンネリ」です。
パートナーとの関係性に、変化や刺激がないことが、危機を招きます。
これ、不思議ですよね。
変化がないのは、安定していていいことだ、と思いがちですが、そうではないんです。
これは、私たちの身体の扱いに、よく似ているように思います。
身体を大事に大事に、負荷をかけないようにしていることは、いいことのように思えますが、何もしないでいると、身体はどんどん衰えていきます。
運動などで負荷を与えることが、身体を健康に保つことには、とても大切なことです。
何を当たり前のことを、と思われるかもしれません笑
でも、パートナーシップでも同じなんですよね。
心理的な面から見ると、「自立」と「依存」という区分けができますが、「与える」側と「受けとる」側、それが固定化されてしまうと、どうしてもその関係性は錆びていきます。
これ、時間軸の長さ(付き合って1年もすれば、とか)ではないんですよね。
どれだけ長い付き合いであっても、新鮮な関係性を保つことはできるんです。
逆に、関係性が固定化されてしまうと、それほど時間が経っていなくても、その寒け性が錆びていってしまいます。
3.感情を共有することが、瑞々しさを保つ
ただ、難しいのは、私たちは放っておくと、昨日と同じことをしてしまう性質がある、という点です。
恒常性、とでも表現できるでしょうか。
意識しないと、同じ道を通って通勤してしまうし、同じランチを選んでしまうし、同じような服を選んでしまうものです。
もちろん、日々自分に刺激を与えるために、新しいことを意識する方も、いらっしゃるのでしょう。
ただ、いくらパートナーシップのためにと言っても、なかなか日々新しい関係性を築くことは、難しいものです。
本人の生来の資質による部分も、大きかったりするものでしょうから。
じゃあ、どうしたらいいのか、という話になるのですが、
「感情を共有する」
ことが、パートナーシップの瑞々しさを保つカギになります。
「共有する」というのが、ポイントです。
まずは共有するだけで、それを完全に理解したりしようとしなくても、いいんです。
「ふーん、相手はこんなことを感じているんだ」
と、共有するだけで、まずはいいんです。
そこで、変わることが必ずありますから。
これ、関係性が長くなればなるほど、サボりがちなことなんですよね。
なぜなら、関係性が近くなるほどに、自分自身を色濃く「投影」しますから、「自分が感じていることは、相手もそう感じいているはずだ」という思い込みを持つようになるからです。
あるいは、長年の経験から、「こういうとき、この人はこう感じるはず」という勝手な判断が入ってしまったりもします。
でも、パートナーは自分とは異なる、一人の人間です。
視点も価値観も考え方も、何を感じているのかも、違います。
当たり前なんですが笑
それを忘れたとき、関係性は硬直化して、パートナーシップは錆びていきます。
だから、「感情を共有すること」は、パートナーシップの瑞々しさを保つために、とても大切なことなんですよね。
もちろん、そこに抵抗を感じるかもしれません。
「いまさら…」とか、恥ずかしさを感じるかもしれません。
そうした抵抗を越えるのが、パートナーシップの瑞々しさを保つために、必要なこととえいるのでしょう。
チャレンジしてみる価値のあることだと思うのです。
今日は、硬直化した関係性はパートナーシップを蝕む、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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