大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

少しクールダウンの、小満のとき。

ずいぶんと暑い日が続いたと思えば、今週は少し風が涼しく感じます。

この風の心地よさが、5月らしいですよね。

涼しげな風でも、日差しには熱が感じられて。

いよいよ、夏がやってくるぞ、という感じがしています。

その前に梅雨があるのですが、今年は梅雨入りが早そうと聞きますが、どうなるでしょうか。

曇りと雨が続く梅雨の季候を過ぎて、ようやく夏になるようです。

 

時候は、「小満」。

ありとあらゆる生命が、天地に満ち始める時期です。

「麦秋」という言葉が、この時期を指すことを知ったのは、いつだったでしょうか。

歴史小説などで出てきたときに、「秋」という言葉面から、秋だと思っていたのですが、麦が大きく実るこの時期を指すようです。

日ごとに増す気温に、麦は大きく実り、草木の緑は色濃くなっていきます。

「小暑と大暑」「小雪と大雪」「小寒と大寒」のように、二十四節気のなかでは対になる名前も多いのですが、不思議と「小満」は対になる名前が見当たらないのですよね。

「満ちる」ということに、小さいも大きいもない、ということなのでしょうか。

考えてみれば、「小満」の次の時候は、「芒種」。

芒、すなわち麦などの種まきの時期がやってきます。

収穫のあとは、種まき。

満ちたあとは、欠ける。

「小満」の名前は、そんなことを教えてくれているのかもしれません。

ここのところ、締め切りだった何だったりと、追われる日々が続いておりましたが、少しひと段落ついた感じがします。

追われていないと、いけないような感じがしてしまうのが、ハード―ワーカーの性のようですが笑

この時期の風を感じ、そしてこの時期の花を眺めて、少しゆっくりと歩きたいと思います。