大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

「癒し」とはOSをアップデートするようなものであり、オーダーメイドなもの。

「癒し」とは、スマートフォンのOSをアップデートするようなものといえます。

そしてそれは、あなただけのプロセスを進むものです。

1.「癒し」と「変化」

昨日の記事では、「癒し」と「変化」というテーマでお伝えしました。

「癒し」からの変化は、それまでの自分を否定しない。 - 大嵜直人のブログ

私たちはいまの自分への不満や否定から、「変化」を求めることがあります。

いまの自分を否定して、そうじゃない自分になろうとするわけです。

しかし、多くの場合、そうした「変化」はあまり長続きしないものですし、なかなか成果が上がらなかったりします。

はい、私にも思い当たる節がありありです。

筋トレとか、ダイエットとか…ほら、やっぱり甘いものって美味しいじゃないですか笑

これ、「変わりたい!」という瞬発力はあるんですよね。

けれど、そのエネルギーは自己否定をエンジンにしているので、どこかでしんどくなるんです。

「あぁ、もうしんどいや…今日はやめとこう」、とかね笑

そして、たとえ何がしかの成果や結果が出ても、「まだ全然足りない!」と感じてしまうことが多いものです。

自己否定がベースにあるわけですから、少し成果が出たとしても、その「変化」した自分を認めることが難しいわけです。

しかし、「癒し」からの変化は、それとは違い、根源的で永続的なものである、というのが昨日のテーマでした。

ここでの「癒し」とは、ものごとの見方が、ポジティブに変わることを指します。

その意味での「癒し」が起こると、私たちは「変化」せざるを得ないといった方が、近いのでしょう。

だから、自分を変えようと思ったとき、自分自身を癒していくことは、そのベースになるものですし、非常に大切なことといえます。

2.「癒し」とはOSのアップデートに近い

繰り返しになりますが、「癒し」とは、ものごとの見方や考え方、価値観や観念と言ったものが、ポジティブに変わることを指します。

それは、単に新しい知識を仕入れたり、なんらかの方法論を知ることととは、まったく違うものです。

よく使う例えですが、そうした新しい知識や方法論を知ることは、スマートフォンでいうところの「新しいアプリ」をインストールするようなものです。

新しいSNSのアプリを入れる。

好きなブランドのECサイトのアプリを入れる。

新しい電子マネーのアプリを試す。

いろんなアプリがありますし、新しいアプリを入れれば、できることが広がるのでしょう。

一方、「癒し」とは、そうしたアプリのインストールではなく、そもそものスマートフォンのOS自体がアップデートされることに似ています。

iOSなり、Androidなり、スマートフォンを動かすためのベースとなるOSがあると思いますが、それがアップデートされること。

「癒し」とは、それに近いものです。

OSを新しくすると、まったく新しい機能が使えるようになったり、その反対に、いままで使っていたアプリがうまく使えなくなったりします。

それと同じように、「癒し」が起こると、いままでと同じようには生きられなくなります。

自分の価値観や考え方、観念が変わり、世界の見え方が変わるわけですから。

それは、単に新しいアプリを一つインストールすることとは、まったく異なる影響を及ぼすものです。

昨日の記事に書いた、「癒し」がもたらす変化は、永続的で根源的なものとは、そういった意味を指します。

3.あなたの「癒し」は、あなただけのもの

なんとなく、「癒し」のイメージを持っていただけたでしょうか。

しかし、「じゃあ、その『癒し』をもたらすためには、どうしたらいいの?」となるわけですが、これをすれば必ず癒される、というものはないように思います。

誰かにとっての「癒し」は、自分にとっての「癒し」でないこともあります。

もっといえば、大嵜直人の「癒し」のプロセスと、あなたの「癒し」のプロセスは、まったく違うものです。

人によって合う、合わないがあるのはもちろんのこと、それを受け入れるタイミングの問題もあります。

同じことを言われても、以前の自分にはまるで響かなかったのに、いまの自分にはすごく効いた、みたいなことは、いくらでもあるのでしょう。

私自身も、何年も前のカウンセリングで言われたことが、後になって「あぁ、そうだったんだな」と腑に落ちたことが、何度もあります。

「癒し」の道はオーダーメイドであり、自分が見つけていくほかないようです。

ただ、「心理学は統計学」と言われますが、心理学は「癒し」に向かう可能性が高い道を示してくれるものです。

カウンセリングでは、よく両親との関係がテーマになります。

親との関係性が、「癒し」への道のプロセスの標識になることが多いためです。

ただ、それが全てでもないのでしょう。

 

たいせつなことは、「癒し」への道は無限にあり、あなたはあなただけのプロセスを歩めばいい、ということだと思います。

その道のりが遠くても、遅くても。

何も気にすることはありません。

きっと、私たちが生きているうちに、「完全に癒された!もう癒しなんていらん!」なんてことは、ないのでしょうから笑

 

ただ、「自分を癒す」と決めること。

それだけで、今日のあなたは「癒し」の道のりの上に立っているのでしょう。

焦らなくても、比べなくても、大丈夫。

あなたには、あなただけの「癒し」の道があるのですから。

今日は、「癒し」とはOSをアップデートするようなもの、というテーマでお伝えしました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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