6月21日、日曜日、22時。折しもこの日は新月とともに、夏至の日でもあるようです。一年の中で最も昼間の時間が長くなり、「陽極まる」とされる夏至。そんな特別な日の夜に、物語はどんなかたちで回を重ねるのか、私も楽しみにしています。
根本裕幸さんの『「いつも無理してるな」と思った時に読む本』(大和書房)の書評を。本書は、タイトルの通り「いつも無理してるな」と感じたり、あるいは、どこか息苦しさを感じてしまうときの処方箋となる本である。
さて、断酒588日目である。外側に答えを求めない、あるいは、霊性はしらふに宿る、などと感じるようになってきた。
「なんで男って生きものは、素直に『ごめんなさい』って言えないんですかね?」
時に芒種、ぼうしゅ。芒(のぎ)と呼ばれる、針のような穂先を持つ稲や麦といった植物の種を蒔く時候。時に腐草為蛍、くされたるくさほたるとなる。この時期の里山をほのかな光とともに舞う蛍は、昔は腐った草がかたちを変えた生きものと考えられていた。
もしも、世界が音であったなら。根本理加さんのクリスタボウルに寄せて。
ゆっくりと、走る。淡々と、粛々と。自分が思っているよりも、うんと、ゆっくりと。景色が流れるままに任せる。