大嵜直人のブログ

たいせつな何かをなくした心に、ともしびを。

スローランニング情景。

ゆっくりと、走る。

 

淡々と、粛々と。

 

自分が思っているよりも、うんと、ゆっくりと。

 

景色が流れるままに任せる。

 

陽が沈んでいく。

 

世界が黄金色に輝き、やがて色を失っていく。

 

ゆっくりと、走る。

 

 

瞑想とランニングは似ている。

 

それは、ただ流れていくに任せるから、だろうか。

 

紫陽花が見え、やがて消えていく。

 

悲しみが訪れ、やがて消え去っていく。

 

新緑の木々がやってくる、そして去っていく。

 

やらねばならぬことが浮かび、そして去っていく。

 

遠くに陽が輝き、そして沈んでいく。

 

鬱々とした気分になり、そして流れていく。

 

それらは、ひとりでに流れていく。

 

瞑想も、ランニングも、どちらもそこに留まらない。

 

ただ、流れていくことを許す。

 

 

自分が走っているのか、それとも景色が流れているのか。

 

ときどき、分からなくなる。

 

確かなことは、いつもより速い心音と深い呼吸、そして熱を帯びた体温。

 

その身体感覚が、わたしをここに留める。

 

同時に、それらは一瞬たりとも留まらない。

 

常に、流れていく。

 

生が流れていくことと、同じように。

 

 

流れていくものと、闘ってはならない。

 

流れていくものと、比べてはならない。

 

流れていくものに、惚れてはならない。

 

流れていくものを、無くそうとしてはならない。

 

それは、ただ流れていくだけなのだ。

 

ひとりでに流れていく。

 

景色は、情感は、生は、夢は、現実は、ひとりでに流れていく。

 

それを流れるままに。

 

ゆっくりと、走る。

 

ゆっくりと、景色が流れていく。

 

ゆっくりと、わたしは流れていく。

 

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