大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

夜なればこそ。

夜なればこそ。

きらびやかなイルミネーションが映えるのも、夜だから。

昼間の明るさの下では、それは映えない。

影があるから、光が存在できる。

光あればこそ、影ができる。

陰陽。 

マイナスと、プラス。

いいことばかり起きることを願うよりも、

望まない現実が起こっても対処できるような、

心の強さと頭の柔らかさを持っていた方が、豊かな生を送れると言える。

清濁合わせ呑むくらいに鷹揚としていた方が、楽に生きられる。

自分に光だけを求めようとすると、
息苦しさと堅苦しさを周りに振りまき、
いつのまにか相手が疲れてしまう。

光だけの相手を求めて仮に得られたとしても、
しばらくすれば相手の粗を探し始め、
文句や愚痴で自分が影になってしまう。

バランスの、法則。

春が過ぎれば夏が来るように、
秋が過ぎれば冬が来るように、
自然のサイクルには抗えない。

自らの心は、

新緑の風の下か、
錦秋の澄んだ空の下のように、
暑くもなく寒くもないニュートラルな場所に置いて、

夏が来たら薄着にして、
冬が来たら厚着にする、

準備を整えておけばいい。

時間はかかれども、いつかそれは巡り巡ってくるのだから。

夜なればこそ、

昼なればこそ、

世界は美しい。

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