大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。それでも、愛することを諦めきれないあなたへ。

さあ、日本ダービー。

時節は小満。
あらゆる生命が天地に満ち始める節気。

太陽は次第に中天近くまで昇るようになり、
日ごとに気温は上昇していく。

草木の緑は日に日に色濃くなっていき、
空の青さもまた深みを増す。

そんなすべてが満ちる節気の中、東京競馬場では3歳サラブレッドの頂点を決める日本ダービーが開催される。

年の瀬も押し迫って、何かと忙しい中で迎える有馬記念ウィークも格別だが、ダービーウィークは、やはり特別だ。

樫の余韻の中で情報を集める、月曜日。
各馬の戦績を眺める、火曜日。
最終追い切りの情報を心待ちにする、水曜日。
出走馬確定と枠順を待つ、木曜日。
予想に精を出す、金曜日。
遠足の前日のように眠れない、土曜日。

一週間はこれほど短かったのだろうかと思うほどに、ダービーウィークは早い。

日本ダービー、正式名称・東京優駿は2019年の今年、第86回開催を数える。

3歳のサラブレッドにしか出走が許されず、どのサラブレッドにとっても一生に一度きりの舞台である。

2016年に生を受けたサラブレッド約6,900頭のうち、今年の日本ダービーのゲートに入ることができるのは、わずか18頭。

栄光のゴールを先頭で駆け抜けることのできるのは、ただ1頭。

第1回優勝ワカタカから始まり、これまで86頭の栄光に彩られた優勝馬を生んできた。

「鉈の切れ味」シンザンが勝った、第31回。

天馬・トウショウボーイがクライムカイザーに屈した、第43回。

カツラノハイセイコが父の無念を晴らした、第46回。

18万人が「ナカノ」コールに酔いしれた、第57回。

大西騎手が鮮やかに逃げ切った、第64回。 

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ウオッカが常識を打ち破った、第74回。

復活の武豊騎手の「絆」、第80回。

「洋一の息子」から「ダービージョッキー」へ、第85回。

どの年にも栄光があり、熱狂があり、そしてドラマがあった。

あと何回、そのドラマを観ることができるのだろう。

そう思うと、すでにダービーロスが芽生えて私の心は寂寥感に襲われそうになる。

それよりも、今日というこの素晴らしきダービーデイを、目一杯楽しもう。

そして、明日からまた来年のダービーを楽しみに、一日一日を生きるんだ。

第86回、日本ダービー。
すべてのホースマンの夢は、2,400mの彼方に。

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