さて、断酒219日目である。
そろそろ日数を数えるのも面倒になってきたが、それでも断酒開始してから7か月が経過した。
最近は、
「もうそろそろいいかな…」という気の緩みと、
「これから先、1年、2年と経過したら、さらに変化があるのか?」という期待とが交錯している。
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先日、友人から「年末年始のシーズンを乗り切ったのは称賛に値するけど、次のポイントは『夏』だよね。だって夏の生ビールは水じゃん?水は飲まないわけにはいかないよね?」と言っていたが、まさにそうだ。
忘年会、新年会、年末、お正月、帰省など何かと飲酒の機会が増える年末年始は、確かに断酒にとっては辛い季節だが、それは何とかスルーすることができた。
しかし、友人が言うように、問題は夏だ。
夏のビールは、「お冷や」みたいなものだ。
先日ナゴヤドームを訪れた際も、ちょうど「ワンコインデー」というプロモーションの日で、生ビール一杯500円で販売していた。
販売員のお姉さんが通るたびに、何度も「あ、あの…」と呼びとめたい誘惑に駆られた。
しかし幸いにも「ノンアルコール」が売店で扱っていたので、それを飲んでいると、一杯飲むと満足してしまい、あとは試合観戦に没頭して飲まずに過ごすことができた。
二杯目はコーラである。
同行した友人は車で来ていたため、同じように飲まずにいたが、「別に惹かれるなら飲めばいいのにー。何で飲まないの?」と問われたが、考えてみるとなかなか難しい。
飲んで酔っ払ってしまうと、その後が面倒だし、
せっかくの久々のプロ野球観戦を、しらふで余すことなく目一杯楽しみたいとも思う。
しかし、それが明確な理由という訳でもない。
「何となく」始めた断酒だから、そう考えるとほんとに何で飲まないのか、自分でも不思議だ。
逆に言えば、なぜ飲みたくなってしまうのだろうか?
この広い開放的な空間にいると、飲みたくなるのはなぜだろう…?
「パブロフの犬」のような条件反射なのだろうか…?
アルコールを飲みたくなるのは、単なる「慣れ」なのだろうか。
酔いたくなるのは、酔わないといけない何がしかが、自分の中にある、ということなのだろうか。
そうだとしたら、それは何なのだろう。
「飲みたくなる」と「酔いたくなる」は違う気がする。
「飲みたくなる」は能動的で、
夏の喉の渇きを潤すためだったり、
お酒の美味しい味を味わうことだったりする。
一方、「酔いたくなる」は受動的で、
酔わないと過ごせない何がしかがあったり、
酔って忘れたい何かがあるような気がする。
飲みたくなった時は、そのどちらなのだろうと考えてみるのもいいのかもしれない。
さて、これから梅雨になり、さらに夏本番を迎えて断酒がどうなるのか、その過程を楽しんでいきたい。