今日は二十四節気の「大雪」。
山々は雪に覆われ、本格的な冬の到来を感じながら、年末年始の準備を始めるころ。
一段と寒くなったようで、最高気温が9度と寒い日になった。
昔から伝えられる知恵は、ほんとうに正確だ。
さて、最近惹かれている七十二候では、大雪の初候は「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」というそうだ。
天地の気がふさがれ、空は重い雲に覆われて、生き物はじっと身を潜めている頃。
いよいよ冬至に向けて、陽の力が弱まっていく時期だ。
ちなみに、大雪の次候は「熊蟄穴(くまあなにこもる)」、まさに読んで字のごとく、熊などの生きものが春まで冬眠に入る時期。
末候は「鱖魚群(さけのうおむらがる)」、鮭が自分の産まれた川に戻り、遡上する風景が見られる時期。
歳を重ねるほどに、こうした歳時記に惹かれるようになってきた。
私たちは、考えている以上に、こうした陽の力や月の満ち欠け、星の動きから、自分の身体やいろんなものが影響を受けているのかもしれない。
日々移りゆき、流れていく風景。
それに注意深く目を凝らすことは、私たちが生きものであることを、思い出させてくれる。
大きな生きもののような白い雲と、地を這う黒い雲。