大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

時に大雪。閉塞成冬、そらさむくふゆとなる。

今日は二十四節気の「大雪」。

山々は雪に覆われ、本格的な冬の到来を感じながら、年末年始の準備を始めるころ。

一段と寒くなったようで、最高気温が9度と寒い日になった。

昔から伝えられる知恵は、ほんとうに正確だ。

さて、最近惹かれている七十二候では、大雪の初候は「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」というそうだ。

天地の気がふさがれ、空は重い雲に覆われて、生き物はじっと身を潜めている頃。

いよいよ冬至に向けて、陽の力が弱まっていく時期だ。

ちなみに、大雪の次候は「熊蟄穴(くまあなにこもる)」、まさに読んで字のごとく、熊などの生きものが春まで冬眠に入る時期。

末候は「鱖魚群(さけのうおむらがる)」、鮭が自分の産まれた川に戻り、遡上する風景が見られる時期。

歳を重ねるほどに、こうした歳時記に惹かれるようになってきた。

私たちは、考えている以上に、こうした陽の力や月の満ち欠け、星の動きから、自分の身体やいろんなものが影響を受けているのかもしれない。

日々移りゆき、流れていく風景。

それに注意深く目を凝らすことは、私たちが生きものであることを、思い出させてくれる。

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大きな生きもののような白い雲と、地を這う黒い雲。