もう12月も中旬、今朝はずいぶんと冷え込みました。
前日の夜から底冷えするような寒さがあり、少し遠出をする予定だったのでコートを引っ張り出しました。
時候は「大雪」。
山々が雪に覆われ始め、本格的な冬が始まるころなのですから、当然といえば当然なのですが、やはり寒いのは苦手なようです。
七十二侯では「熊蟄穴(くまあなにこもる)」、熊をはじめとした山の動物たちが、冬眠のため巣穴にこもりはじめるころ。
そういえば息子が飼っているクワガタも、ここのところ、とんと飼育ケースの中で見かけなくなりました。
昆虫ゼリーを食べている形跡もなく、土に潜って冬眠したのでしょうか。
メスのクワガタは、2度目の越冬となります。
「死んでないよね?」と息子は心配そうでしたが、土をほじくり返して確認するわけにもいかないので、春を楽しみに待ってみることにしました。
メスのクワガタは、一昨年幼虫から育てた古株です。この冬も越せたら、成虫になって2度目の越冬になります。無事に、来年の春に再会できるといいのですが。
そんな今日でしたが、少し遠出した先で、この時期には珍しい桜を見かけました。
品種は分かりませんが、冬に桜を見ることができると、どこか祝福されているようにも感じます。
冬晴れの空と、淡い色の点描の対比が、美しく。
山茶花、椿といった明瞭に主張する赤い色や、梅の花の凛とした白い色が、冬の花の印象としてあるのですが、こうした淡い色調もまた、いいものです。
梅といえば、蝋梅がそろそろ咲くころでしょうか。
そういえば先日、自宅近くの川沿いで、こんな淡い色も見かけました。
キダチチョウセンアサガオ、天使のトランペットとも呼ばれる不思議な花。
春から秋にかけて咲くようですが、この時期に咲いていました。
冬桜、そして天使のトランペット。
冬に咲く淡い色もまた、美しいものです。
もう来週には、冬至を迎えます。
夜の長さが最も長い時期にはなりますが、来週にはその節目を迎えます。
花は咲き、季節はうつろいゆくようです。
ただ、その流れのままにいたいと、思います。