色を選ぶ場面になったとき。
気付けばいつも選んでしまう色が、誰にでもあるのだろう。
私の場合は、「青」がそれにあたる。
なぜか、青い色を選んでしまう。
青い色といえば、空の色。
よく空を見上げるのも、青い色が好きだからなのかもしれない。
雲の形とあわせて、いつ眺めても違う青が広がる。
この色を、どう言葉にしたらいいのか。
いつも、そんなことを考えたくなる。
たくさんの青い色の名前がある。
薄水色。紺碧。シアン。瑠璃紺。インディゴライト。ターゴイズブルー。青藍…
色の名前の豊かさは、そのまま世界の豊かさでもある。
スマートフォンの写真フォルダは、その人の脳内を映し出すという。
美味しいものが好きな人は、美味しい料理の写真が並ぶし、
子どもが好きな人は、彼らの写真が並び、
空が好きな人は、空の写真が並ぶ。
私のフォルダは、青い色の空が目立つようだ。
青い色と言えば、空と海。
なぜ、同じ色になったのだろう。
身体の、色。
血の赤色や、肌色といった暖色系の色。
青い色は、それと離れているのに、なぜ見ていると落ち着くのだろう。
不思議だけれど、青い色が好きだ。
生き物の中ではめずらしく立派な青色。