大嵜 直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー見習い。

はんぶんこ。

春分の日

彼岸の中日。

あるいは、雀がはじめて巣くうころ。

 

陰中の陽。

陰中の陰を経て、少しずつ長くなってきた日の長さは、いつしかその長さを半分にまで伸ばす。

 

昼と夜の長さが等しくなり、春は大きく伸びをして暖かさを増していく。

 

影が深ければ、光もまた眩しい。

 

いつだったか。

息子と娘が「おかあさんといっしょ」でやっていた「はんぶん、はんぶん、はんぶんこ」という歌を歌いながら、クッキーをはんぶんこしていたのを思い出す。

いや、はんぶんに割っていたのは、わたしだったか。

 

はんぶん、はんぶん、はんぶんこ。

 

昼と夜も、はんぶんこ。

光と影も、はんぶんこ。

男と女も、はんぶんこ。

悲しみと喜びも、はんぶんこ。

寂しさとつながりも、はんぶんこ。

罪と愛も、はんぶんこ。

 

わたしとあなたで、はんぶんこ。

 

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