大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

赤ポチ、偏愛。

一年ほど前に、ノートパソコンを新調した。

以前のノートパソコンは10年以上使っていた。
WindowsのOSのサポートも切れ、さすがにもっさりと動作も遅くなってきたので、買い替えたのだが、その時に選んだ基準が「打鍵感」だった。

oosakinaoto.com

学生のころ、図書館に置いてあったパソコンの打鍵感がとても心地よく、そのPCに再会した。以前はIBMの製品だったが、いまはLenovoのブランドになっているThinkpadだった。あまり頻繁に持ち歩く使い方を想定していなかったので、14インチの型を選択した。

1年ほど使って、この唯一無二の打鍵感にあらためて惚れ込んでいる。
フルサイズのキーボードを叩いているような、それでいてなめらかな、そんな心地よさ。

さらには、「赤ポチ」と呼ばれるトラックポイントの操作性の良さである。
買った当初は慣れなかったが、徐々に徐々に慣れてきて、マウス要らずなのが本当に便利だ。

マウスを捨て、このトラックポイントとショートカットキーで、生産性が飛躍的に上がると聞く。恥ずかしながら、ショートカットキーはまだまだ使いこなせていないので、こちらも徐々に徐々に慣れて、覚えていきたい。
40の手習い、である。

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なにか買い物をした後で、その製品や分野に詳しくなるのは人の常のようで。
買う前に製品情報やら、口コミやら、いろいろ調べるのだが、結局それを深く理解できるのは、実際に買って使ってみてから、というパラドックスがある。

家電製品もそうだし、家や、土地、店舗、あるいは旅などもそうだろうか。
旅先で訪れた土地のことを好きになり、後からいろいろ調べて、さらに好きになることなど、よくあることだ。

体験が知恵をつくる、ということなのだろう。

そういった意味で、私も昨年から、ノートパソコンの広告がやけに目に付くようになり、そのスペックや機能を目にする機会が増えたように思う。
単純なスペックだけなら、もっとコストパフォーマンスのいい製品を見かけたりもするのだが、それでも後悔することはない。
いまのThinkpadが、気に入っているからだ。

やはり、普段使うものが自分の好きなもの、気に入っているもの、偏愛が入っているものがあるというのは、いいものだ。

キーボードと液晶を拭き拭きしながら、できるだけ長く使いたいものだと思う、今日このごろである。

まあ、あくまでも道具であるので、それを使って何をするか、何を書くか、の方が重要なのは間違いがないけれど、今日はそんな偏愛を書きたくなった。

赤ポチ、偏愛。これからも、長く使っていこうと思っている。

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