先日ご案内いたしました、私が執筆に参加した「競馬 伝説の名勝負1995ー1999 90年代後半戦」プレゼント企画に、たくさんのご応募いただきまして、ありがとうございました。
当選された方には、当選通知をお送りいたしましたので、ご確認いただけましたら幸いです。
発送準備をしながら、ご返信をお待ちしております。
振り返れば、私が競馬を知ったのは中学生の頃でした。
当時は、稀代のアイドルホース・オグリキャップが引退してから間もないころで、まだその熱が残っていました。
競馬が「鉄火場のギャンブル」から抜け出して、市民権を少しずつ得てきたころだったと言えるのかもしれません。
きっかけは、クラスのませた友人が競馬について語っていたことだったような気がします。
思春期らしく、私も、周りの友人も、アンダーグラウンドに憧れていたのかもしれません。
まだ「ツッパリ」や「ヤンキー」などの文化は残っていましたが、内気な私はもちろんそちらの方向に走れるはずもありませんでした笑
競馬は、そんな私が触れられる密やかなアンダーグラウンドであり、オトナの世界を垣間見ることができるものだったのかもしれません。
日曜日の午後3時からの競馬中継を、楽しみにしていたように思います。
そこに映し出されるサラブレッドの美しさに、いつも惹かれていました。
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インターネットもスマホもない当時、なかなか情報を得ることに苦心していたように覚えています。
ネットがないとなると、新聞か雑誌が主な情報源となるのですが、これがなかなか中学生の私には高くて。
週刊少年ジャンプやマガジンが200円くらいだった気がするのですが、毎週月曜日に発売される競馬雑誌は500円~600円したように覚えています。
しかも、多くのコンビニでは雑誌コーナーではなくて、新聞のラックに置かれていたので、なかなか立ち読みなんてこともできず。
競馬中継で聞いた用語や、情報を、もっと調べたいと思っても、なかなかそのリソースに触れられずにジレンマを感じていたことを覚えています。
そう考えると、いまはいくらでもググることができますし、海外のレースだろうとリアルタイムで結果が分かったりしますから、なんと恵まれた世界に生きているものだと、あらためて思います。
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そんな、競馬情報に飢えていた当時の私でしたので、時折コンビニや書店で見かける、競馬の書籍には、大変お世話になりました。
コンビニで見かける小さな文庫本など、数百円でどれくらい楽しませていただいたか、分かりません。
過去の名馬や名勝負について書かれた本を読みながら、その時代に想いを馳せていました。
元祖競馬ブームを巻き起こした、ハイセイコー。
「TTG」と称された、トウショウボーイ、テンポイント、グリーングラスの元祖三強。
ミスターシービー、シンボリルドルフの2年連続の三冠馬誕生。
メジロマックイーンとトウカイテイオーの激突。
そして、競馬を社会現象にした稀代のアイドル、オグリキャップの足跡。
そんな名馬たちを語り継ぐ文章を読むたびに、リアルタイムで観ていたかったなぁ…と歯噛みしたものです。
それでも、あのころから四半世紀が過ぎて。
たくさんの名馬、名勝負にめぐり逢うことができました。
今回、ウマフリさんにありがたい機会をいただいて。
ほんのわずかながら、競馬に恩返しをすることができて、ほんとうにありがたい限りです。
願わくば。
この書籍を読まれた方が、過去の名馬、名勝負に思いを馳せていただけたら、この上ない幸いです。
そう思うと、今回の書籍は、かつても私に向けて書いたと言えるのかもしれません。
ということで、少ししんみりとしてしまいましたが笑
あらためまして、プレゼント企画にご応募いただきまして、誠にありがとうございました!