何かに執着するとき、私たちは過去に対して執着しています。
それゆえ、その過去の自分を愛し、認めてあげることは、執着をゆるめてくれます。
1.関係性を過去のものにする「手放し」
昨日の記事では、「手放し」のイメージについてお伝えしました。
「手放し」とは、その相手との関係性に「読点」を打つイメージ。 - 大嵜直人のブログ
誰しも、何かに執着していると不自由なものです。
執着している対象のことばかり考えてしまったり、その相手の動向ばかりが気になったり。
そうした執着から、自分自身を解放するのが「手放し」です。
その「手放し」を、昨日は「句点(。)を打つ」というイメージでお伝えしました。
執着しているとき、私たちはその相手との過去のやりとり、あるいは過去のできごとをずっと問題にします。
「あのとき、こうしていればよかったのかも」
「どうしても、あの人が言ったことを忘れられない」
…などといったように。
「手放し」とは、そうした過去に句点を打ち、新しい関係性をはじめるイメージです。
句点を打ったとしても、そこで必ず文章が終わるわけではありません。
また新しい文章が始まる場合もありますし、別の段落になる場合もあるのでしょう。
それはコントロールできませんが、感謝とともにいったん区切りをつけることはできます。
昨日は、「手放し」のそんなイメージをお伝えしました。
2.執着は過去の関係性からくる
私たちが執着するとき、その多くが過去の関係性に由来しています。
いわば、執着しているというのは、過去に生きているといえます。
辛い経験をした過去であれば、「もうあんな辛い思いはしたくない」と、ずっとその経験を握りしめてしまうことがあります。
あるいは、幸せで満たされた過去であれば、「もうあんな人には出会えないかもしれない」と、その思い出に執着することもあります。
これは、人間関係にしても、お金にしても、仕事にしても、同じですよね。
私たちは、過去に対して執着するようです。
では、なぜ過去に執着するのかといえば、「その過去の自分が愛せないから」という心理が大きいと思います。
辛い過去であれば、そのときに傷ついた自分を許せないことがあります。
あるいは、自分よりももっと辛かったであろう周りの人を、助けられなかったという心理があるのかもしれません。
その反対に、満たされた過去であっても、自分だけ満たされていた、という心理も働くかもしれません。
いずれにせよ、執着するとき、私たちは過去の自分自身を許せなかったり、愛せなかったりするものです。
3.自分の愛を認め、価値を見ること
さて、そうなってくると、やはりいつもと同じお話になってきました笑
自分を愛する。
自分のなかの愛を認め、その価値を見ること。
結局、いきつくところは同じようです。
またそれか、と思われるかもしれませんが、またそれです。
というか、それしかありません笑
もしもあなたが、なかなか手放せない執着があるとしたら。
それだけ、過去のあなた自身を、厳しい目で見ているのかもしれません。
その過去のあなたを、愛の目で見てみること。
きっと、いつだって、あなたはそのときの精一杯のやり方で、誰かを愛そうとしてきたのでしょう。
その結果やできごとがどうであれ、あなたのその愛は、確かにそこにありました。
その愛の大きさ、深さ、尊さを。
どうか、あなたご自身が、認めてあげてくださいね。
あなたは、いつだって、そうやって大切な人を愛そうとしてこられたのでしょうから。
今日は、執着をゆるめるためには、というテーマでお届けしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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