自分が魅力を感じる人には、どうしても何かを与えてもらいたくなったりと、依存的な態度を取ってしまいがちです。
しかし、そこで「自分には何が与えられるだろう?」という視点を持つと、その人とのつながりがより深く、そして大きくなります。
名著「傷つくならば、それは「愛」ではない」(チャック・スペザーノ博士:著、大空夢湧子:訳、VOICE:出版)の一節から。
1.魅力を感じる人には、その人への贈り物がある
だれかに魅力を感じると、私たちはその人から何かを与えてもらえるだろうと思ってしまいがちです。
でも、そういうときにあなたのほうから贈り物をあげれば、そのつながりから二人に創造的なプロジェクトがやってきます。
それに気づいたとき、大きなよろこびがおとずれることでしょう。
あなたのほうから誠実さをもって贈り物をすれば、さまざまな人々と創造的なつながりを楽しめるのです。
「傷つくならば、それは「愛」ではない」 p.228
2.魅力を感じた人に、いかにして与えるか
今日のテーマは「与えるという意識」でしょうか。
どんな関係においても、「自分から与える」という意識は、その関係性を創造的なものにしてくれます。
魅力を感じる人には、依存的になりがち
自分が何がしかの魅力を感じる相手には、どうしても依存的になりがちです。
その人の魅力を感じれば感じるほど、嫉妬してしまったり。
あるいは、どうしても自分を下のポジションに置いてしまい、その人を見上げてしまったり。
その結果として、「自分は、その人から何かを与えてもらう立場」だと思い込んでしまうわけです。
私はあなたには敵いません。
だから、あなたの方から私に何かを与えてください。
というように。
けれど、それは一方通行の関係性になってしまいます。
たとえ、思い通りのものが与えられたとしても、なかなか関係性を深めたり、長続きする関係を築いたりすることは難しくなります。
これは、憧れのスター、有名人といった相手の場合のみならず、
先生やコーチといった立場の方との関係、
あるいはパートナーシップにおいても、同じことがいえます。
循環していないから、どうしても枯れてしまう。
魅力を感じる人にほど、依存的になってしまうのが私たちのようです。
これは、その魅力的な人と関係性を深めたいと考えるのであれば、よくよく認識しておく必要がありそうです。
3.自分に何が与えられるだろう?
魅力を感じること自体が、「贈りもの」
そうした魅力的な人との関係性を深めたいと思うとき。
必要なのは、「自分から与えること」です。
その人に魅力を感じれば感じるほど、私たちの心はシーソーのように、「そんなあの人に、私ができることなんてない」と思いがちです。
しかし、それは大きな勘違いなわけです。
その人に、魅力を感じること自体が、もうすでにその人にとっては大きな贈り物なわけですから。
「あなたのここが、ステキだと感じる」
「あなたの素晴らしさに、いつも救われている」
「あなたは、とても魅力的な人」
そんなことを想われて、イヤな気持ちになる人がいるでしょうか。
魅力を感じること自体が、もうすでに贈り物であり、与えているわけです。
自分には何が与えられるだろう?
魅力を感じるあの人に、私は何を与えられるだろう。
そう考えることは、先に書いた「依存的になる」罠から、自分を救ってくれます。
あの人がもっと素敵になるために、私はどんな贈り物をすればいいのだろう。
そう考えることは、その人との関係性をとても創造的にして、深めてくれます。
贈り物とは、物理的なプレゼントに限りません。
その人の魅力を、あらためて深く感じること。
その魅力を、時に言葉にして、その人に伝えること。
その人のことを、ただただ祝福すること。
その人に出会えたことを、ただただ感謝すること。
今日一日を、そんなぬくもりの中で過ごすこと。
いくらでも、与える手段と方法はあると思います。
その方法を考え、実際にやってみること。
それは、自分自身の愛とつながるという、ほんとうに偉大な恩恵を与えてくれます。
とても魅力を感じる人がいたら。
ぜひ、「その人に、わたしは何ができるだろう」と考えてみてはいかがでしょうか。
今日は、魅力を感じる人にこそ、与える意識を持つ大切さについて、お伝えしました。
今日も、ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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