大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

痛みのなかでこそ、人は自分の愛を深めることができる。

人間関係のなかで痛みを感じたり、問題を抱えたとき。

それは、自分の愛を深めるためのチャンスでもあります。

まずは自分に寄り添いながら、その問題の恩恵を考える視点について、お伝えします。

名著「傷つくならば、それは「愛」ではない」(チャック・スペザーノ博士:著、大空夢湧子:訳、VOICE:出版)の一節から。

1.人間関係は、バラバラに分裂した部分をひとつにつなぐ

私たちが学びそこなったレッスンは、バラバラに分裂してしまった心を生みだしました。

私たちが押しつぶされてしまったり、トラウマ(心的外傷)をつくるたびに、実際にはより高いレベルの愛や理解や絆に足を踏みいれる機会があったのです。

そして、人との関係のなかにくりかえし再現され、その機会が提供されてきました。

 

すべての試練は人との関係を通して、ふたたび姿をあらわしてきます。

人間関係とは、私たちがレッスンを学びなおすためのワークショップのようなものなのです。

 

「傷つくならば、それは「愛」ではない」 p.239

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2.「痛み」は自分の愛を深めてくれる

「痛み」は自分を高めてくれるチャンス

今日のテーマは、なんでしょうね…すっと思い浮かびませんでした笑

やはり「人間関係」でしょうか。

すべての問題は「人間関係」である、という有名なアドラーの言葉があります。

しかし、すべての問題を癒すのもまた、「人間関係」であるようです。

 

生きていく中で、いろんな痛みや困難を抱えることがあります。

あまりの困難に押しつぶされそうになったり、
胸の張り裂けそうな想いに苦しんだり、
凍えるような孤独に苛まれたり、
どうにもならないことに執着したり。

そうした困難は、自分を高める機会でもあります。

私たちが押しつぶされてしまったり、トラウマ(心的外傷)をつくるたびに、実際にはより高いレベルの愛や理解や絆に足を踏みいれる機会があったのです。

なかなか、渦中にいるときは、そうは思えないのですけれどね笑

そうしたものは、無理やり抑え込んだとしても、相手を、形を変えて、また現れます。

「追試」のような形で、同じような「痛み」を感じる人間関係が現れたり。

これ、本当に不思議ですよね…

それはある意味で、「追試」であるとともに、チャンスなのかもしれません。

「追試」も、落第しないためのチャンスなわけですから。

陽極まれば、陰となす

「痛み」は、自分のためのチャンスでもある。

季節のめぐりは、それを教えてくれるようです。

もっとも昼間の長い夏至を過ぎると、徐々に陽から陰へと移っていきます。

なかなか、夏の暑い盛りに、終わりを意識することは、難しいのですけれどね。

もっとも昼間の短い冬至に、太陽は力を取り戻しはじめます。

陽極まれば、陰となす。

陰極まれば、要となす。

もっとも忌み嫌うできごとのなかに、最高のギフトが隠されていたりする。

痛みをおぼえるような問題があるたびに、私たちは愛を深めるチャンスを与えられている。

それは、季節がめぐることと同じように、この世の中の道理なのかもしれません。

3.その痛みから、何を学びますか?

まずは自分に寄り添う、いたわる、頼る

そうはいっても、なかなか痛みを感じるような「人間関係」が、ギフトだなんて思えないですよね。

痛いものは痛いし、イヤなものはイヤ。

そりゃそうですよね笑

けれど、望もうが望むまいが、そうした「人間関係」は私たちの前にあらわれます。

人間関係とは、私たちがレッスンを学びなおすためのワークショップのようなものなのです。

はい、強制的にワークショップに参加させられること、ありますよねぇ…

まずは、そこで傷ついたり、痛みを感じた自分に、どこまでも寄り添うことです。

自分の痛みを否定せず、自分をいたわる。

頼れる人に頼る。

それが、先決です。

目の前に問題があるときに、自分に問いかけたいこと

その上で、なのですが。

こんなことを自分に問いかけてみるのは、私たちに大きなギフトを与えてくれます。

 

この人間関係の問題は、私に何を教えてくれるのか?

これがワークショップだとしたら、テーマはなんだろう?

この時間から、何を学ぶのか。

何を、得るのか。

 

目の前に人間関係の問題があるならば、その問いを自分自身に投げかけてみるのは、とても意味のあることだと思います。

そして、イメージしてみてください。

目の前のすべての問題が、きれいさっぱりと片付いたとして。

そのときあなたは、この問題から何を学んだと考えるのでしょう。

そこから、どんなギフトを得たと、言うのでしょう。

そのときのあなたは、どんなあなたなのでしょう。

自信に満ちあふれている。

瞳に確かな光が宿っている。

揺らぎのない、意思を持っている。

…どんなあなたあなたなのでしょうね。

ぜひ一度、想像してみてはいかがでしょうか。

 

今日は、ずいぶんと抽象的な内容になりました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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