パートナーが与えてくれないと不満に感じるものとは、実は自分が二人分持っているものです。
自分が自然にできていることに価値を見ていくと、それがパートナーに与えられるギフトになっていきます。
名著「傷つくならば、それは「愛」ではない」(チャック・スペザーノ博士:著、大空夢湧子:訳、VOICE:出版)の一節から。
1.自分が受けとれる豊かさを、自然にパートナーにも与える
どんな関係であっても、あなたは熟達していてパートナーはまだ到達していないという分野があることでしょう。
何か専門技術の分野かもしれませんし、あなたがすべて与えてきた分野かもしれません。
そのようにして与えていると、当然、創造性の結果である豊かさが返ってきます。
そして、あなたはこれを受けとるとき、おのずとパートナーへの贈り物をもつことになるのです。
あなたとパートナーが深い親密感で結ばれていれば、共鳴している特定の能力や才能のすべては相手にも共鳴しはじめます。
パートナーは、自分でも気がついていなかった才能に目覚めることでしょう。
二人がつながるほど、相手は自然にこの特定の才能や能力を使いはじめ、自分のものとして受けとるようになります。
こうして両方が才能をもたらし、その豊かさで二人の関係を成長させるのです。
「傷つくならば、それは「愛」ではない」 p.434
2.受けとれるものは、パートナーに与えられるもの
今日は、パートナーシップのお話でしょうか。
私たちは、親しい人に自分の自然な才能を与えることで、その人の才能を開花させていくことができます。
才能とは、意識していなくてもできること
よく言われることですが、「才能」と「能力」は違います。
「能力」とは、身につけたスキルや知識、あるいは経験と呼ばれるものです。
一方で、「才能」とは、自分にとって当たり前にやっていること、です。
それは息を吐くようにしていることですが、見る人にとっては、まったく当たり前ではないことだったりします。
カウンセリングでお話を伺っていると、それは強く感じるのですが、ご本人がまったく意識されてていないのに、すごい価値のあることをしていたりします。
周りの人を気遣って、和ませたり。
あるいは、自分を差し置いてでも、立場の弱い人を守ろうとしたり。
はたまた、いつも周りの人に元気を与えていたり。
その人にとっては、至極当たり前のことなのかもしれませんが、それはとっても素晴らしい才能といえる部分だったりします。
けれども、なかなか本人にとっては、それは「???」という反応のことが多いものです。
それは、そうかもしれません。
だって、息を吸って吐くことがすごい!と言われても、「はあ、そうなんですね…」という反応になりますよね笑
けれども、喘息を患ったある友人は、「息を吸って吐けるって、奇跡なんだよなぁ…」としみじみと語っていました。
自分にとっての当たり前は、誰かにとっての当たり前ではないようです。
受けとると、与えられるようになる
さて、そうした「才能」と呼ばれる部分。
そこに自分自身が価値を見ていないと、なかなかそれを100%の形で、周りの人に与えることができません。
「誰がやったって、一緒だから…」
「自分がやらなくても、誰かがやるだろうから…」
そんなふうに感じて、出し惜しみをしてしまうこともあるかもしれません。
自分がしていることの偉大さ、美しさ、光、そういったものを自覚していないと、どこかでそれは枯れていってしまいます。
そして、あげくの果てには、「こんなもの、何の役にも立たない」「無い方がいいんだ」とまで思ってしまうかもしれません。
自分が自然にしていることの価値を見ること。
そこに、光を見ること。
そうすることが、「受けとる」ということなのでしょう。
そして、「受けとる」ことができると、周りの人にそれを「与える」ことができるようになります。
それは、特に親しい関係になるほどに、大きなギフトになります。
言い換えると、自分が自然にしていることに価値を見て受けとることは、自分の大切な人にとってのこの上ないギフトになるわけです。
自分が受けとるほどに、パートナーは豊かになります。
3.豊かなパートナーシップは、お互いの才能を開花させる
さて、そのようにしてパートナーに与えることができると、パートナーもまた、気づいていなかった才能に目覚めていきます。
あなたとパートナーが深い親密感で結ばれていれば、共鳴している特定の能力や才能のすべては相手にも共鳴しはじめます。
パートナーは、自分でも気がついていなかった才能に目覚めることでしょう。
引用文にある通りですが、豊かなパートナーシップは、お互いの才能を開花させることができます。
「パートナーは鏡」とよく言われますが、自分自身の才能を受けとるほどに、パートナーもまたその才能に目覚めていきます。
そしてそれは、逆もまた同じです。
パートナーと親密になるほどに、自分の気づいていなかった部分が目覚めていきます。
表面上はどんなに違っているように見えるふたりであっても、何がしかのつながりがあるからこそ、パートナーとなっているのでしょうから。
さて、これを突きつめて考えていくと。
パートナーが与えてくれないと不満に感じるものが、あるとしたら。
それは実は、自分がすでに二人分持っているものかもしれません。
あら、びっくり笑
だって、それが「無い」と気づくことができること自体が、才能なのですから。
それは、必ずあなたがパートナーに与えられるものです。
そして、それを与えていくと。
今度は、自分自身が想像もしていなかった豊かさを、パートナーから受けとることができるのでしょう。
今日は、自分が自然にしていることの価値と、パートナーシップについてお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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