誰でも、生きる中で「問題」にぶつかります。
しかし、その「問題」とは、自分自身が選んでいるもの、という視点をご紹介します。
そして、「問題」とは、自分自身の才能や資質といった、光の部分を見せてくれるものでもあります。
名著「傷つくならば、それは「愛」ではない」(チャック・スペザーノ博士:著、大空夢湧子:訳、VOICE:出版)の一節から。
1.人間関係の問題はすべて、才能や資質、ある機会があらわれようとしているきざし
問題とは注意をそらせるものであり、そこに怖れがあることを見せてくれるものです。
でも、あなたは何を怖れているのでしょうか。
新しい才能や資質、そして新しい機会がやってこようとしているのです。
それを受け入れる勇気はありますか。
本当はこれこそ、あなたがいつも望んでいたものだったのではありませんか。
才能や資質、新しい機会を選択しようとする意志があれば、それはやってきます。
そして問題は消えていくことでしょう。
それは単に注意をそらす妨害にすぎません。
あなたの問題を新しい光のなかで見るほうがずっと簡単ではないでしょうか。
問題のむこうに目を向けて、そこにどんな肯定的なものが隠れているのかを見つけてください。
才能という贈り物をすすんで手に入れようとする心と、願いをもちましょう。
「傷つくならば、それは「愛」ではない」 p.180
2.人生で起きる「問題」とは
今日のテーマは、「問題」です。
人生で起きる問題は、その人の才能や資質を正確に教えてくれます。
それは、人生を変えるほどの大きな「問題」であればあるほど、そのようです。
何をもって、「問題」とするか
人は生きる中で、さまざまな「問題」に出会います。
受験での挫折。うまくいかない恋愛。自分の容姿へのコンプレックス。子育ての問題。お金の問題。仕事や働き方の問題。夫婦関係の問題。両親との関係…
どの「問題」も、その人の生と密接に結びついた悩みです。
もちろん、その「問題」には大小も多寡もありません。
ただ、その人その人の「問題」があるだけです。
しかし、それを逆から考えると、「問題」を「問題」としているのは、その人本人だと考えることもできます。
たとえば、中日ドラゴンズの熱烈なファンからすると、大島洋平選手がケガで戦線離脱するのは大問題なわけで、胸を痛めるわけです笑
けれども、そもそも野球に興味が無い人にとっては、明日の天気よりもどうでもいいことなわけです。
少し、例が極端でしょうか。
たとえば仕事で、転勤を告げられたとして。
新しい土地に引っ越すのが趣味な人は、「よっしゃ、ラッキー!」と思うかもしれません。
しかし、子どもが生まれて、マイホームを買ったばかりの人にとっては、「うわ、まじか、どうしよう」となるかもしれません。
何をもって「問題」とするか。
それは、その人が選んでいるものであり、その人が人生において大切にしているものと、密接に結びついているわけです。
「問題」を選んでいる、という視点
さて、そう考えていくと、「問題」とは、自分自分が選んでいる、と見ることができます。
「すべての問題は、自作自演」
心理学でよくいわれる、格言です。
えぇ?そんなはずない!!と思っちゃいますよね笑
けれどこれは、別に「あなたに原因があるんですよ」と言っているわけではありません。
これは、何も自分を責めてほしいわけではなく、自分に主体性を取り戻すための考え方です。
とかく、「問題」が起こると、自分以外の誰かのせいにしたくなります。
「あの人が悪いから…」
「あんなことが起こったから…」
そのように思考が向いてしまうと、なかなか「問題」と向き合うことができないものです。
けれども、「自作自演である」ととらえることができると、「自分がつくった問題なのだから、自分で解決できるはずだ」という考え方ができるようになります。
その「問題」を選んでいるのは、わたし。
「問題」について考えるときに、覚えておきたい視点です。
3.「問題」とは、自分の光に気づくためのもの
「問題」とは、自分で選んで、自分がつくっているもの。
そうだとしたら、なぜその「問題」を選んだのでしょうか。
そんなもの、選んでないよ!と思われるかもしれません笑
けれども、その「問題」を選んでいる理由が、あるんですよね。
それは、自分の才能や資質に気づくため、という理由です。
「問題」を何とかしよう、解決しようとしていくと、必ず自分の内面と向き合うことになります。
そこで、いままで気づかなかった、あるいは抑えこんでいた、自分の中に眠る才能や資質と出会うのです。
新しい才能や資質、そして新しい機会がやってこようとしているのです。
引用文にも、ありますね。
人生最大の「問題」を通じて、ライフワークを見つけたり、真実のパートナーに出会ったりすることは、めずらしいことではありません。
その「問題」を、「問題」にしているのは、わたし。
そして、それを選んでいるのは、そこから自分自身の才能や資質に気づくためです。
パートナーシップの「問題」に悩むのは、それだけ人を深く愛する才能があるからこそ。
他人と距離間や孤独感といった「問題」を選ぶのは、人とつながりをつくる才能があるがゆえに。
お金の「問題」を抱えるのは、豊かさを感じる資質があるからこそ。
問題のむこうに目を向けて、そこにどんな肯定的なものが隠れているのかを見つけてください。
引用文に、ある通りです。
「この問題は、私に何を教えてくれるのだろう」
「この問題を解決したとき、私はどんな自分になっているだろう」
その視点は、「問題」そのものではなく、自分自身の光にフォーカスさせてくれるようです。
「問題」とは、自分自身に戻るためのもの。
忘れていた自分自身の光に、気づくための。
「問題」の、一つの見方としてみては、いかがでしょうか。
今日は、誰の人生にも現れる「問題」についてのテーマでした。
その「問題」を選んでいるのは、自分自身。
そして、その「問題」は、自分自身の才能や資質を、見せてくれるもの。
にわかには、信じられないかもしれません。
けれども、カウンセリングでお話を伺っていると、本当にそう感じるのですよね、ほんとに。
今日も、ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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