大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

如月ついたちの熱田神宮、茶色と白のお出迎え。

早いもので、もう2月になりました。

大寒も終わりのころになり、風にわずかばかりのあたたかさの気配を感じます。

そんな如月ついたち、熱田神宮を訪れました。

f:id:kappou_oosaki:20220201202542j:plain

駐車場を降りると、やわらかな陽光が目を引きます。

気付けばずいぶんと、日が昇るのが早くなってきました。

そして、確実に力強さが芽生えてきたように感じます。

もう、冬至から1か月も経っているのですから、当然といえば当然なのですが。

外気の寒さと、この陽の強さとが、どこかアンマッチなような感じがするのは、この時期ならではなのかもしれません。

f:id:kappou_oosaki:20220201202643j:plain

別宮・八剣宮の前の椿が、隠れるようにして咲いていました。

その姿に、健気さを想います。

「太郎庵椿」。

江戸中期、名古屋の古渡に住む高田太郎庵という茶人が愛したことから、その名が付いたと案内がありました。

江戸中期からといえば、300年近くにもなるでしょうか。

長きにわたって、観る者のこころを慰め、癒してきた椿。

悠久の時の流れを想います。

f:id:kappou_oosaki:20220201202534j:plain

南門をくぐってすぐ、茶色の神鶏さまがお出迎え。

駐車場を降りたときから、何度もその鳴き声を聞かせてくださいました。

今日もまた、お邪魔いたします。

f:id:kappou_oosaki:20220201202526j:plain

参道を歩いて行った先、宝物館の横で、もう一羽の神鶏さまが。

どこか哀愁を感じる、背中とおしりであります。

今日もまた、お邪魔しております。

ひょこひょこと、杜の中に消えていかれました。

f:id:kappou_oosaki:20220201202649j:plain

それにしても、陽の力が戻ってきたように感じます。

参道を歩いていると、木々の間から時おり伸びる陽光に、はっとなります。

もうすぐ、立春。春立てる日。

寒さはまだ厳しいけれど、確かに季節はめぐっているようです。

生きることは、変わりゆくこと、移ろいゆくこと、めぐりゆくこと。

変わりゆくことだけが、変わらないことなのかもしれません。

そんなめぐりを感じたくて、こうして定期的に鳥居をくぐっているようにも思います。

f:id:kappou_oosaki:20220201202636j:plain

大きな鳥居を見上げながら、ゆっくりと参拝を。

こうしてこころ静かに歩ける場所があるのは、本当にありがたいものです。

睦月が終わり、如月へ。

今月もまた、よろしくお願いいたします。

そんなご挨拶を、茶色と白の神鶏さまにさせていただくことができました。