大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

こころが揺れるときは、新しい自分に出会うとき。

日々、人のこころは揺れ動きます。

凪の日もあれば、白波が立つ日もあれば、荒れ狂う日もあります。

その海の上で、漂っているのが、私たちのこころのように見えます。

それは、小さな木の葉のようにも見えます。

どんな波風が立ったとしても。

海面に見える木の葉は、沈むことはありません。

その波を受けて、揺れることがあったとしても。

ゆらり、ゆらりと浮かび、舞い、揺蕩いながら、海面の上で、空を見上げています。

木の葉が変わったのではなく、その周りが変わっただけ。

あまりに揺れ幅が大きいと、木の葉自体が変わってしまったようにも見えるけれども。

木の葉は、何も変わっていないようです。

それを映すものが、変わっただけ。

そうだとしても。

凪に浮かぶ木の葉と、嵐の大波に舞う木の葉とは、やはり違ったりもします。

周りが凪いでいるのか。

それとも、嵐のなかにいるのか。

木の葉は同じでいて、同じでない、ともいえます。

 

こころ揺れるとき。

それは、新しい自分に出会うときなのかもしれません。

いままで気にも留めていなかったことが、気になったり。

いつも見えていなかったものが、見えたり。

周りの海が、荒れ狂って見えたとしても。

こころが揺れるときは、新しい自分に出会うとき。

いままでの自分も、新しい自分も。

どちらの自分も、同じ自分。

凪に浮かぶのか、嵐に舞うのか。

どちらの自分も、同じ自分。

ただ、出会うだけ。

ただ、出会い直すだけ。