罪悪感を癒してくれるものとして、「無邪気さ」と「感謝」があります。
この2つについて、詳しく見ていきます。
1.罪悪感は愛の裏返し
昨日の記事では、罪悪感をテーマにお伝えしました。
罪悪感とは、自分は悪い人間であり、罰を受けるべきと考えてしまう感情を指します。
それゆえ、自分を幸せから遠ざけるような行動や選択を取ってしまうようになりますし、何をしていても「重さ」を感じたりします。
そうした罪悪感にも、いろんな種類があります。
- 誰かを傷つけてしまった、壊してしまった
- 誰かを助けられなかった、役に立てなかった
- なにもしていない、見捨ててしまった
- 自分が(周りの人よりも)恵まれている
- 自分は汚れている、毒である
- 親や社会、宗教、あるいは時代背景から受け継いだ
- その他
こうしてあらためて見てみると、実にさまざまな罪悪感があるものですよね。
それゆえ、罪悪感をきれいさっぱりになくそうとするのは、あまり現実的ではありません。
それよりも、それがあることを受け入れた上で、「うまくつきあっていく」というアプローチがおすすめです。
そもそも、罪悪感を抱くのは、自分のなかに愛があるゆえに、です。
大切な存在だからこそ、傷つけてしまった、何もできなかった、と自分を責めるものですから。
そう考えていくと、自分が自分自身を責める理由が、実は自分の愛情深さを示していたりするものです。
自分が「だから、私は愛されない」と考える理由があったとしたら、「だからこそ、私は愛される」という理由になりうるものです。
昨日の記事では、そんなテーマをお伝えしました。
2.罪悪感を癒すもの ~無邪気さ
罪悪感は、それを消そうとするよりも、うまくつきあっていく方がいい、と書きました。
そうはいっても、「じゃあ、具体的にどうしたらいいの?」と思われるかもしれません。
今日は、そんな罪悪感を癒す方法について、少しご紹介していきたいと思います。
もちろん、人それぞれに持っている罪悪感は違いますし、その人のパーソナリティといったことにもかかわってくるので、一概に「こうだ!」とは言えない部分はあります。
ただ、今日ご紹介する2つは、王道ともいえるアプローチですので、ご参考にしていただければと思います。
一つ目は、「無邪気さ」です。
罪悪感の特徴として、「重さ」があるのは、先に書いた通りです。
罪悪感が強くなると、何をしていても「ずーん」と何かを背負っているような重さを感じるものです。
まあ、自分を罪人として牢屋にぶち込んでいるようなものですから、重く、暗くもなりますよね。
この重さがしんどくなると、誰かとコミュニケーションを取ったり、自分から動くことが億劫になったりします。
この「重さ」を解放してくれるのが、「無邪気さ」です。
無邪気とは、邪気が無い状態。
3歳くらいの子どもが自分の世界で、楽しく遊んでいるような、そんなイメージでしょうか。
そこには、「重さ」はないですよね笑
「無邪気さ」というのは、軽さをもたらすものであり、罪悪感を癒す一つのキーワードです。
では、どうやったらその「無邪気さ」を得られるのか?というと、「自分の好きなことをする」ことが挙げられます。
好きなことをしているとき、私たちはそれに没頭して、重さを忘れることができますから。
ただ、罪悪感が強いと、「自分の好きなことがない」とか、「好きなことが分からない」といった状況になったりします。
そんなときは、自分が子どものころに、好きだったことを思い出してみることをおすすめします。
そして、できるならば、それをやってみる。
もちろん、できないともあるかもしれません。
けれども、それに惹かれている自分を思い出すだけでも、変わるものがあるものです。
「無邪気さ」というのは、私たちの罪悪感を癒してくれるものです。
これ、自分だけの話でもなく、無邪気でいること、好きなことをしていることは、周りの人の罪悪感を癒すことにもなります。
だから、大切な人の罪悪感を癒したい!と思うならば、そこに共感しすぎて「重さ」に引っ張られるのではなく、自分が無邪気で、軽くいることが、とても大切なことです。
3.罪悪案を癒すもの ~感謝
罪悪感を癒すもののもう一つは、「感謝」です。
これは、もう王道中の王道です。
ありがとう、という想い。
「感謝」をすることによって、私たちは罪悪感を癒していくことができます。
なぜか。
「感謝」をするということは、愛を受けとる、ということに他なりません。
ありがたいな、と感じることは、そのまま自分に向けられた愛を受けとることです。
それは、どんな小さなことでも、そうです。
いえ、むしろ、小さいことほど、私たちは気づきにくいのかもしれません。
その小さな感謝に気づかないときほど、私たちは罪悪感のワナにかかりやすかったりします。
たとえば、寝る前に感謝できることを100個探す、みたいなワークもありますよね。
それが難しかったら、とりあえず「ありがとう」を口癖にしてみる、という方法もあります。
罪悪感の強い人って、まず「ごめんなさい」が出るんですよね。
落とし物を拾ってもらっても、手助けをしてもらっても。
はい、私もいつも「(わたしなんかのために)ごめんなさい」と言ってました笑
その「ごめんなさい」を、「ありがとう」に変えてみる。
もちろん、慣れ親しんだ習慣ですから、「ごめんなさい」が先に出てしまうこともありますが、そのあとで「ありがとう」と言い直せば、いいんです。
いずれにしても、「感謝」は、私たちの罪悪感を癒してくれるものです。
今日は、「無邪気さ」と「感謝」罪悪感を癒すもの、というテーマにしてお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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