大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

自分を愛することから「ライフワーク」をはじめる、という視点。

「ライフワーク」を考えるときに、いままでの自分の歩みをどう扱うかは重要です。

自分の感じることと同じように、これまで歩いてきた道を愛する視点をお伝えします。

1.自分の感じることを否定せずに見守る

昨日の記事では、自分を愛するための一つの方法として、「自分の感じることを否定せずに、見守る」というテーマでお伝えしました。

自分の感じることを否定せず、そのままに見守る、という自分の愛し方。 - 大嵜直人のブログ

私たちは誰よりも、自分自身に対して厳しい目を向けてしまうものです。

それゆえに、自分の感じることに対して、すぐにダメ出しをしてしまいがちです。

「あの人の好意はめんどくさいだなんて、思ってはいけないな」

「すぐにネガティブなに考えてしまうのは、よくないな」

これは、かなりきつい自分責めになってしまいます。

365日、24時間一緒にいる存在から、常にダメ出しをされるのは、想像以上に私たちの心に負担をかけることになります。

そうではなくて、自分の感じることを、そのままに否定せずに見守るというのが、昨日のテーマでした。

どんな考えが浮かんでも、どんなことを感じても、「そうか、そう感じているんだね」と、小さな子どもの話を聞くように、受け入れること。

それは、とても効果的な自分を愛する方法の一つといえます。

2.「ライフワーク」という視点から

さて、先日、カウンセリングのなかで「ライフワークを見つけるには?」というお話になりました。

もちろん、「ライフワーク」という言葉を、どう定義するかにもよるかとは思います。

ここでは、端的に「その人らしさがもっとも表れている生き方」という意味で考えてみたいと思います。

当然ながらそこには、家庭、パートナーシップといった人間関係、仕事、暮らし方や食事といった、すべてのことを含みます。

そのテーマのなかでお話しさせて頂いたのは、「まったく新しいものを見つけるのではなく、いままで生きてきた道の先にある」ということでした。

「すばらしいライフワークを見つけよう!」「自分らしく生きよう!」と思えば思うほど、いまの自分とは違う姿を想像したくなります。

もちろん、それ自体は悪いことでも何でもありません。

ただ、それによって「いままでの自分は、全然ダメ!イケてない!」という方向に考えてしまうと、苦しくなってしまうものです。

だって、いままで自分が歩いてきた道を、自分自身が否定してしまうのですから、それは結構な自己否定になってしまいますよね。

「自分らしい生き方」があるのだとしたら、それはいままで自分が悩んできたこと、時間をかけてきたことには、すばらしい価値があると思うのです。

そうしたもの一つ一つが、パズルピースのようになって、描かれている絵。

それが、私の考える「ライフワーク」のイメージです。

もちろん、その絵は、その時々によって変わっていくでしょう。

新しいテイストの色が入ることもあれば、絵の大きさが広がることもあるのでしょう。

それでも、どんなピースであれ、無駄なピースはありませんし、一つでもなければその絵は完成しません。

そうした受け入れ方は、上に書いた、「自分の感じることを否定せずに受け入れる」こととつながっているように思います。

3.これまでの自分の歩みを、愛すること

「ライフワーク」を見つけるために。

私が必要だと感じるのは、いままでの自分が歩いてきた道を、愛することです。

もちろん、否定したくなることも、あるでしょう。

辛い経験や、自分が至らなかったこと、できなかったこと…

それを受け入れる、愛するというのは、勇気が要ることです。

けれども、そこを受け入れずに、否定したままにしてしまうと、その先にはまた否定や怖れしか出てこなくなってしまいます。

自分の歩いてきた道を、自分が受け入れ、愛すること。

時に暗く、じめじめして見たくもない道。

そんな道にも、光をあてて、愛でてあげること。

そうすることで、私たちはどこへでも行けるという安心感を得ることができます。

このブログで、カウンセリングのなかで。

そのことを、繰り返しお伝えしていきたいと思います。

 

今日は、「ライフワーク」の視点から考える、自分を愛することというテーマでお伝えしました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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