大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

穏やかな陽光のなかに、厳かな冬の気配も感じる霜降のころ。

いつの間にか、朝が肌寒く感じるようになりました。

朝、玄関の扉を開けると感じる空気が、ひんやりと感じるようになったのは、先週だったか、それよりも前だったのか。

目には見えないけれど、少しずつ移りゆく季節。

その流れのなかで、いつも私はその変化の大きさと、それに気づかないでいたことに驚きを感じるのです。

厳しくて長かった残暑は、もうどこにもなく。

静かで、それでいてどこか厳かな、秋の深まりを感じます。

その静寂のさきに、冬の気配もまたあるようで。

時候は、霜が降りるという「霜降」。

北国や山地では、霜が見られるようになる時期ですから、肌寒いのも当たり前なのかもしれません。

七十二候では、「霎時施(こさめときどきふる)」。

通り雨のような小雨が、時おり降るとされるころであり、そうした雨は冬支度の合図といわれたりもします。

動きやすいこの時期のうちに、冬支度をしておくのが、生きものの知恵なのでしょうか。

いつものお散歩コースも、やわらかで、そして穏やかな陽光に包まれていました。

実に心地のよい、秋の日の陽光。

真夏の力強い太陽もいいのですが、この静けさの中にあるような秋の陽光もまた、いいものです。

ずっと浴びていたくなる、そんな雰囲気のある陽光でした。

そんな霜降のころですが、あなたのお住まいのところでも、秋が深まってきたでしょうか。

あなたにとっても、心地よい秋が見つかりますよう。