大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

「すいません」と言いたくなるタイミングで、「ありがとう」を伝えてみよう。

罪悪感があると、周りから愛を贈られると「すいません」と言いたくなるものです。

それを「ありがとう」に変えてみると、少しずつ愛が受けとれるようになります。

1.受けとれないときは「ありがとう」の魔法を

昨日の記事では、受けとれないときは「ありがとう」の魔法を、というテーマでお伝えしました。

「受けとれない」ときは、「ありがとう」の魔法を使おう。 - 大嵜直人のブログ

「愛を受けとる」ことは、私たちも、そしてそれを与えてくれた周りの人も、みんな幸せにすることができます。

愛を受けとるほどに、人生には彩りが生まれ、問題は問題ではなくなっていきます。

しかし、ときに「愛を受けとる」ことが、とても難しく感じることがあります。

その愛を贈られた自分の価値を信じられなかったり、なんらかの罪悪感があったりすると、愛の受け取り拒否をしてしまうものです。

「こんな私には、そんな大層なものは、ふさわしくないです」

「いや、こんなにもらったら、なんだか申し訳ないです」

そんなふうに、周りの人から差し出された愛に、とまどってしまうことがあります。

受けとりたいんだけれども、受けとれない。

そんなジレンマを感じることも、あるかもしれません。

そんなときは、「ありがとう」と伝えるだけで、変わるものがあります。

「『ありがとう』は受けとる言葉」とも言われますが、それを口にするだけで、受けとれるものが確かにあります。

もしかしたら、心がざわざわするかもしれません。

「いやいや…」と言いたくなるかもしれません。

けれども、まずは「ありがとう」と伝えてみると、少しずつ受けとれる自分に変わっていきます。

2.「すいません」と「ありがとう」

意識したいのは、「すいません」と言いたくなるタイミングほど、「ありがとう」を伝えたいものです。

自分のなかに罪悪感がたんまりあると、どうしても「自分は迷惑な存在だ」という意識から、「すいません」が口癖になってしまったりします。

はい、思い当たる節がありありの私です笑

そんなとき、手を差し伸べてもらっても、「すいません」の言葉が口をついて出てしまったりします。

道を譲ってもらったとき。

落とし物を、教えてもらったとき。

エレベーターを開けて待っててもらったとき。

おしぼりを交換してもらったとき。

…そんなとき、「すいません」がまず出てきませんでしょうか。

もちろん、「すいません」にしても、その相手に何らかの感謝を伝えたいから、口を突いて出てくるのでしょう。

それ自体が、悪いことでもありません。

けれども、それよりも「ありがとう」を伝えられた方が、より相手にいい気持ちを伝えられるのではないでしょうか。

何かしてあげた相手が、申し訳なさそうにしているよりも、笑顔で喜んでもらえたほうが、うれしいものですから。

「すいません」と言いたくなるタイミングほど、「ありがとう」を伝えられると、より自分も相手もうれしい気持ちになれるようです。

3.「ありがとう」と言い直せばいい

もちろん、すぐに完璧に「すいません」を「ありがとう」に変えることは、難しいかもしれません。

私自身も、「すいません」がとっさに口をついて出てしまうことがあります。

あ、やっちゃった、みたいな笑

「『すいません』を言ってはいけない」と考えると、結構難しくなるものです。

この話に限ったことではなく、「〇〇をしてはいけない」は、より強固に〇〇に意識が向いてしまいますから。

「お酒を飲んではいけない」と考えると、四六時中お酒のことが頭を離れないように。

「彼のことを忘れないといけない」と考えていると、ますます執着が強くなってしまうように。

人間の脳は「否定形」を判断できない、と言われたりもしますよね。

だから、「すいません、はダメ」じゃなくて、「すいません」と言ってしまっても、その後にすぐ「ありがとう」を付け加えればいいんです。

これなら、なんとなくできそうじゃないですか?

「すいません…あ、ありがとうございます!」みたいな。

私も、「すいません」が口をついて出てしまったときは、その後に「ありがとう」を付け加えるようにしています。

 

「すいません」と言いたくなるタイミングで、「ありがとう」を伝えること。

もし「すいません」が先に出てきてしまったとしても、「ありがとう」を付け加えてみること。

それは、ほんの小さな小さなことかもしれません。

けれどもそれは、確実に受けとれる愛の総量を、増やしてくれます。

「すいません」が口癖になってしまっているようでしたら、ぜひご参考にしてみてください。

今日は、「すいません」と言いたくなるタイミングで「ありがとう」を伝えてみよう、というテーマでお伝えしました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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