早いもので、もう6月に入りました。
今年も半分が過ぎようとしていると思うと、実に早いものです。
時候は、「小満」も終わりのころ。
七十二候でも「麦秋至(むぎのときいたる)」。
麦が収穫の時を迎える時期です。
「秋」と書いて、「とき」と読ませるのが実に美しく、私の好きな季節の名の一つです。
6月、水無月。
水無月といえば、和菓子が思い浮かびます。
三角形の、あの生地の上に小豆がのった、甘美なお菓子。
甘いものは、いいですよね笑
暑気払い、穢れを祓うといった意味があるそうですが、梅雨もあるこの時期、そういったものが必要なのでしょう。
食べ物も、酢の物だったり、そういったものを身体が欲する時期でもありますよね。
そうはいっても、まだ風薫る5月の名残があるようで、気持ちのいい風も感じられるようです。
ただ、そのなかにも微かに湿気が感じられ、季節が変わりゆくのが感じられます。
ほんとうに、気持ちのいい季節はあっという間に過ぎていってしまうようで、惜しいものです。
6月といえば、紫陽花の季節でもあります。
この淡い青い色は、紫陽花ならではの色ように感じます。
暖色ではなく、青い色というのも、花のなかでは珍しいように感じます。
その紫陽花が、この時期に咲くのは、実に趣き深いものです。
これから梅雨が来て、そして夏に至る。
その時期を彩る紫陽花の色は、実に美しく感じます。
そう思うと、暖色系の紫陽花も、咲いていました。
同じ紫陽花なのに、こんなにも違う色の花を咲かせる。
それが、実に不思議で、何度も見比べて、見惚れておりました。
そんな、水無月のはじまりでした。
あなたの周りは、どんな水無月のはじまりが見られたでしょうか。
徐々に気温も上がり、南の方から梅雨入りの報も聞こえるようになってきました。
そんなときだからこそ。
ほっとゆるむ時間を、取ってみてくださいね。