大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

どんなときに「味方でいてくれる」と感じるかを知っておくことの大切さ。

自分が自分の味方でいましょう、というテーマを続けております。

そのためには、どんなときに、自分が「味方でいてくれる」と感じるのかを知っておくことが

1.「投影」を通じて見つける自分の価値

先日の記事で、「投影」を通じて見つける自分の価値、というテーマをお伝えしました。

自分と向き合うためには、自分が自分の味方であり続けるという前提が大切。 - 大嵜直人のブログ

「投影」とは、心理学のなかでも、特に大切な考え方の一つです。

ちなみに、「投影」と双璧をなすのが、「許し」でしょうか。

それはともかくとして、「投影」とは、私たちは自らの心の内側にあるものを通じて、外の世界を見ている、という見方です。

これだけ聞くと、「なにを当たり前のことを」と思われるかもしれませんが、だからこそ、大事なんですよね。

「投影」の見方を使うならば、周りにいる大嫌いなあの人のことが、少し違ってき見えてきます。

私たちが誰かを嫌うとき、それは自分のなかにある同じ要素や部分を嫌っているものです。

「なんだ、あの人、でしゃばりで見栄っ張りだな」

と感じるのであれば、自分のなかのその要素を、自分自身が嫌っているから、と見ることができます。

自分が嫌っているから、それを外の世界に映し出すわけですね。

だから、その相手がどうこうというのは、実はなーんにも関係なくて、すべては自分自身の自作自演、という結論にもなります。

すると、問題はその相手をどうしようか、というよりも、自分のなかのその要素を、いかに受け入れ、愛するか?ということになるわけです。

はい、イヤな話ですよねぇ笑

一方で、自分の価値や魅力といったものを知るのにも、この「投影」の見方はとても役に立ちます。

自分が心惹かれるもの、魅力を感じるもの、素晴らしいと思うもの。

それらはすべて、自分自身のなかにあるものです。

あなたに大好きなアーティストがいるとしたら、あなたのなかにも、そのアーティストの価値や魅力が、必ず備わっているものです。

昨日の記事では、そんな「投影」の視点のポジティブな見方をご紹介しました。

2.自分自身が味方でいることの安心感

さて、「投影」に限らずですが、心理学の知識を学ぶほどに、自分を深く知ることができるようになります。

また、自分と向き合ったり、いままで意識していなかった自分に、気づくこともあるかもしれません。

しかし、そうしたことと同時、いえ、それ以上に大切なことがあります。

それが、自分が自分自身の味方でいてあげる、ということです。

以前に、こんな記事を書きました。

カウンセリング・マインドを、届けたい。 - 大嵜直人のブログ

心理学で学んだ知識を、「自分責め」に使わないように、私はお伝えしていきたいと思っている、という記事でした。

「投影」の見方をすれば、いろいろ見えてくるものも、あるのでしょう。

いままで気づかなかった、自分の問題も、見えてくるのでしょう。

もちろん、そうした分析や深掘り、自分と向き合うことも大切ですが、その前提として、「自分が自分の味方でいてあげる」ということは、忘れないようにしたいのです。

世界のなかでただ一人、24時間365日、いつも一緒にいる、自分。

その自分自身が、自分の味方でいること。

それがもたらす安心感は、どんな問題を見つけるよりも、大切なものだと思うからです。

「どんなわたしであっても、わたしだけは見捨てない」

「誰に嫌われたとしても、わたしだけは味方でいる」

そんな、映画のいいシーンで出てくるような言葉をかけてくれる存在が、いつもいたとしたら。

それ以上に、安心できることはありませんよね。

3.自分はどんなときに、味方だと感じるのだろう?

自分が自分自身の味方でいる。

どこでも、よく言われることではありますが、ということは、それだけ大切なことなのでしょう。

では、「味方でいる」とは、具体的にどんなことを指すのでしょう?

これ、「愛し方」と似たようなもので、正解があるわけではありません。

むしろ、不正解もなく、無限に正解があるのでしょう。

「愛し方」を考えてみてもそうですが、それはその人のパーソナリティや資質、才能と深く結びついています。

お金を稼ぐことが、愛することだと思う人もいれば、

一緒にいることが、愛することだと思う人もいます。

そこに、正解も不正解もありません。

ただ、自分が「こうされると、愛されていると感じる」というものは、あるはずです。

「味方でいる」こともまた、同じです。

自分は、どんなときに、「あぁ、この人は味方でいてくれるんだ」と感じるのか?

つらいとき、一緒にいてくれる。

いつも、励ます言葉をかけてくれる。

いつも見守ってくれる。

人によって、「味方でいてくれる」と感じるポイントは異なるものです。

自分自身が、どんなときにそう感じるのか、少し考えてみることは、自分を大切にする上で、とても重要なことです。

それが分かっていれば、自分に対して、その接し方をしてあげることを意識すればいいからです。

さて、あなたは、どんなときに、「味方でいてくれる」と感じるでしょうか。

浮かんできたそれを、ぜひあなた自身にしてあげてみてくださいね。

今日は、どんなときに「味方でいてくれる」と感じるかを知っておくことの大切さ、というテーマにしてお伝えしました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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