にらめっこは笑った方が負けになりますが、こと人が生きる上では笑った方が勝ちです。
以前、成功よりも失敗を笑おう、とお伝えしました。
失敗を黒歴史にしてしまうと、もう失敗したくなくなってプレッシャーで窮屈になり息が詰まります。ところが失敗を笑えると、それは失敗でなくなり、何度もチャレンジできるのでそのうち成功する、と。
何かにチャレンジすることもそうなのですが、人が生きる上で全てのことは笑えたら勝ちだと思うのです。ところが、恥ずかしさだったり、プライドだったり、拗ねていたり、意固地になっていたり、愛を受け取っていなかったりすると、顔の筋肉が固くなって笑えません。
そういうときは、額にシワを寄せ目を三角形にして、まるでにらめっこをしているように「笑ったら負け!」をしてしまっているのです。笑えたら勝ち、なのにね。
柳葉敏郎さん演じる室井管理官のように
「現場になぜ血が流れるんだ」
といった深い悩みを抱えるのが趣味の方はそれでもいいのですが、笑った方が楽になることが多いように思うのです。
笑えないこと、ありますでしょうか?
恥ずかしいことでしょうか?
黒歴史でしょうか?
悲しいことでしょうか?
プレッシャーを感じてることでしょうか?
思い浮かんだ笑えないシチュエーションをどうやったら笑えるか、考えてみるのもおもしろいかもしれません。
発注ミスって大目玉くらったときは、
「やべえよ、納期一週間まちがってた!私ってば時をかける少女かよ笑!」
旦那とケンカしてしまったときは、
「ほほ〜、これが犬も食わないってやつか!試しにウチの犬に食わせてみよう!」
混雑する店内で小銭をバラ撒いてしまったときは、
「あぁ!やっぱりお金って私が持つと小躍りするくらい元気になるのね笑!」
全てのことは最後には必ず笑えるようになります。
たとえ今はどうしようもなく、辛かったり悲しかったり悔しかったり思い出したくなかったりしたとしても、です。それは、最も笑いが似合わないと思いがちな「死」ということについても、です。
もう会えないのが、どうしようもなく寂しい。
そんな想いを感じ切った後に、
「まあ、そんなこと言ったって、今オバケになって出てこられても困るしね」
と、一人ふと笑いながらつぶやくときがあります。
そんなとき、不思議といなくなった故人の笑顔がとても近くに感じられるのです。あんなにも悲しくて仕方なかったときは、絶望的に遠く感じられたのに、笑うとずっとすぐそばにいたことが感じられる。私の実体験です。
笑って軽やかでいることが、いろんな世界へのチャンネルを開いていく鍵だと思うのです。
悲しみや寂しさや憤りや怒りを押し殺して、無理に笑うことはありません。けれど、どんな問題も必ず感謝で終わるように、必ずどんな出来事も笑いに変えることはできます。
そんなふうに思っているだけでも、少し楽になるのではないでしょうか。
さ、それでは、
に〜らめっこし〜ましょ、笑うと勝ちよ、あっぷっぷ…